世界の「今」を切り取る「Emirates Airline FROM THE WORLD」
■From Norway
「盤上の知能戦」、「頭脳を使ったスポーツ」とも言われるチェスですが、今、チェスで盛り上がっているのが、北欧・ノルウェーなんです。
現在、地元ノルウェーのみならず世界のチェス界をリードしているのが、22歳のマグヌス・カールセン。
現在、世界ランク1位という若き天才なんですが、そのカールセン選手が、地元ノルウェーの大会で、世界チェス選手権の2大会連続チャンピオン、インドのヴィスワナータン・アーナンドと対戦する、ということで話題を呼んでいます。
11月に行われる世界チェス選手権でアーナンドとの対戦が決定しているカールセンにとって、今回の対決は前哨戦となる、ということでノルウェーならず、世界中のチェスファンが注目。
個性的なルックスと、ずば抜けたプロポーションでファッションモデルも務めるほか、今年、アメリカのタイムズ紙が決める「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれたカールセン。
従来のチェスファン以外にもファン層を広げていて、ノーブルなイメージだったチェス界に新しい風を吹き込んでいるようです。
■From New York
アメリカで「料理界のアカデミー賞」と言われる“ジェームズ・ビアード財団アワード”の出版部門が発表されましたが、今年の「Top Food Publication」に輝いたのは、ミシュラン3つ星のレストランを紹介する本でもなく、セレブな食卓を飾る料理のレシピ本でもなく、子供たちの健康的な食生活を応援する雑誌「ChopChop」でした。
2010年に創刊されたという「ChopChop」、実は書店では販売されておらず、定期購読のみによる販売。
それにもかかわらず、小児科医が雑誌のコピーを母親たちに配ることで、徐々に広まってきたそうなんです。
子供たちの肥満や食品へのアレルギーが大きな問題となっているアメリカ。
日本でも問題になっている子供の「食育」が、アメリカでも大きな注目を集めているようです。
■From Croatia
「アドリア海の真珠」と謳われるクロアチアのドゥブロニクは国内屈指の観光地。
この情緒あふれる旧市街の丘の上の、外資系企業による大規模なゴルフリゾートの建設計画が市民の議論の的となっていましたが、このほど住民投票が行われました。
その結果、有権者の多くが投票を棄権したため、住民投票は無効となり、建設計画が予定通り進むことになったそうです。
ゴルフコースの他、テニスコート、乗馬クラブなどを含む大型リゾートの建設は、地元に雇用をもたらし、裕福な観光客が増える、という賛成派と、景観を壊すことで観光地として
価値が下がる、という反対派に分かれていました。
今回の国民投票は「ゴルフ場建設の是非を問う」というよりは、外資系企業の進出ついての住民からのメッセージとして多くの投資家たちが注目していましたが、多くの住民が棄権したことで住民たちの明確な答えは得られなかったようです。







▼新規会員登録はこちら