ゲストは「Indian Canteen Ami」のオーナーシェフ、伊藤恵美さん
世田谷区弦巻でインド料理店「Indian Canteen Ami」をお一人で切り盛りされている
伊藤さんは東京外国語大学「インド パキスタン語学科ウルドゥー語専攻」に在学中、
初めての海外旅行で訪れたインドに魅了され、「インドと関わって生きていくこと」を
心に決めてインドと取引がある宝石会社に入社。ダイアモンドの買付けのために
何度もムンバイを訪れるようになったとのこと。
OL時代の趣味は「ヨガ」と「インド料理」。
当時、月いちペースで通っていた渡辺玲さんのインド料理教室で学んだことが
現在のベースになっているそうです。
2015年5月にオープンした
「Indian Canteen Ami」で腕を振るわれている伊藤さん・・・
『バックグラウンドは北インドやパキスタンが染み込んでいる部分があって
あまり南インド料理という括りにはしたくないんですけど、
でも、実際に食べるのが好きなのは南インドのご飯なんですね。
通常4種類のカレーを用意しているんですけど、
3種類の定番は南のカレーを作っていて
1種類の日替わりは北インドのものを作ったりしています』。
インドの南部は「米」文化でサラサラしたカレーなのに対して
北部は「小麦粉」文化でパンに合うようなこってりした料理が多いということです。
インド料理を一つのて定義に当てはめるのは難しく、その点も面白いとか。
スパイスを家庭料理で活用する方法について伺ったところ、
例えば、バターにクミンを入れて香り付けし、そこにズッキーニを入れて炒めるだけでも
クミンの香りでエキゾチックになるので、そういった初歩的なことから始めて
徐々にスパイスの使い方を覚えていきましょうというアドバイスをいただきました。
伊藤さんが感じる「インド」の魅力とは？
『インドは本当にルールがない、破茶滅茶なところが・・・。
だけど、祈りというものが毎日の生活の中にあって、
そういう姿も自然と美しいと思いますし。
あれだけ色々なものを作り出せて、ITも進んでいるし。
だけど、人の効率化も考えず非効率なことをやり続けているところとかも・・・
でも、人が生きていくためにはバランスが必要ということを分かった上で
社会が成り立っているところも、すごいなと思います。
本当に行く度に新しい発見がある国なので、行っても行っても飽きないです』。
