
2018.7.24
気になるニュースの裏側から光を当てる「BEHIND THE SCENE」
いま物議を醸しているケンドリック・ラマー来日を伝える
「黒塗りポスター」。こちらが制作された舞台裏に迫ります
そこで今朝は、今回のポスターを企画・デザインされた
株式会社GOからプロデューサーの田中陽樹さん
プランナーの飯塚政博さんにお越し頂きました!
まず「黒塗り」とは、行政機関が情報公開請求を受けた際、
個人情報や非公開内容に当たる部分を黒で消して開示する「公文書」のこと。
通称「のり弁当」とも呼ばれているアレのことです。
その「黒塗り文書」をあえて国会議事堂前駅と霞ヶ関駅の駅構内という
お膝元で先行して掲載すると賛否両論。
当然、きわどい試みなので、様々な角度からの声や
批評は事前に想定していたとのこと。
そのため、予想外だった反応は正直ほとんどなく。
特徴的なのは、賛否いずれにしても「濃い反応」が多いことだと思います。
とにかく絶賛か大バッシングかのどちらかだったそうです。
『ユニバーサルミュージック』からはリクエストとして
『グラミー賞アーティストであり、ラッパー史上初の
ピューリツァー賞受賞アーティストであるケンドリックは、
本国アメリカでは今最も人気のあるアーティストの1人です。
しかし、日本においては、今だに知名度・人気ともに一般的ではない
今回は、日本におけるケンドリック の注目度を上げて欲しい』
そういったリクエストがあり、ケンドリック・ラマーは現代のブラックパワーの象徴
そのため「黒」という色を象徴的に使った広告表現ができないかと考えていた時
たまたまTVで、いわゆる「黒塗り文書」の報道を目にし「黒」が、
ある文脈ではマイノリティの人々を鼓舞する象徴の色として機能している一方、
別の文脈では不都合を隠す使われ方もしているという、
その対比に皮肉を感じ、それをそのまま企画に落とせないかと思いたったそうです。
株式会社GO