リュック派増加!変化する通勤スタイル

GW明けの今日は…「リュック派増加!変化する通勤スタイル」というテーマにフォーカス。リュック通勤派急増を受けて、ビジネス向けのリュック販売が5年で5倍になった!というニュースもありました。経済ジャーナリストで経営コンサルタントの高井尚之さんにお話を伺いました。

▼「スーツ+リュック」スタイルが増えている?

今、スーツにリュックのビジネスパーソンが増加中。若い世代だけでなく、最近は中高年のリュック姿も。理由には、両手が空くという機能性が最も大きいようです。メーカー側もその消費者意識の変化を捉えた商品展開をしており、例えば、吉田カバンではノートパソコンやタブレット端末がきちんと収納して保護できる、四角いタイプのリュックが人気です。また、総じて「荷物が重くなった」メーカーは、カバン本体が軽いカバンも開発しています。


▼ビジネスパーソンのスタイルが変化した背景は?

最近のビジネスパーソンは、どこまでも仕事が追いかけてくるため「実用性重視」になったのだとか。平日の東海道新幹線の車内は“サテライトオフィス”のように!(震災時に自宅まで歩いて長距離帰宅して以来、リュック愛用者になったという声も)一方で、クールビズの定着やカジュアル化の許容度が高まり、昔ほどカタイ格好をしなくていい時代に。これを裏づける数字としては、最近の紳士用スーツの市場規模は2000億円強で、ピーク時の1992年の約4分の1。この20数年で75%も市場が縮小しています。

このようなスタイルのカジュアル化が進む中、考えられる弊害や問題も…。例えば男性のクールビズの上着が「ネクタイなしでOKだけど襟付きシャツ」で定着したように、カジュアル化しても一定の社会ルールがあります。そこを踏み外すとみっともない。リュック通勤なら、満員電車で背負ったまま武器のように振り回すのも気をつけたいですね。カジュアル化になるほど「大人としての振る舞い」も求められます。


▼今後、企業側に求められるものとは?

1つのキーワードは「もう、そんな時代じゃない」です。一方では一定のビジネスマナーも重要。2つめのキーワードは「仕事の場なのか観光地なのか」。企業側は"時代の変化"と"一定の節度"のバランスで判断すればよいと思います。

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