
2026.2.10
今日は、日本の中古車がアメリカで人気の理由に注目!
アメリカで右ハンドルの古い日本車が売れている…
そんなニュースを耳にしたことはないでしょうか?
キーワードは「25年ルール」。
日産の「スカイラインGT-R」やトヨタのスープラ、
ホンダのシビックなど、
日本の古い中古車がアメリカで輸入され、
「スーパークール!」と大人気になっているんです。
今日は、その人気の裏側に迫ります。
お話を伺うのは、自動車ジャーナリストの桃田健史さん。
■アメリカで「右ハンドル」の日本車が走る光景
現在、アメリカでは本来あり得ないはずの「右ハンドル」の
日本車、それも90年代の車両が数多く輸入され、
街中を走っています。日産のスカイラインGT-Rや
トヨタのスープラ、ホンダのシビックといった車種が
「スーパークール」「スーパーオーサム」と絶賛され、
その影響で日本国内の中古車相場が高騰、
品薄状態になるという現象が起きています。
■キーワードは「25年ルール」
なぜ今、これほどまでに
古い日本車が注目されているのでしょうか。
その背景には、アメリカ独自の「25年ルール」があります。
アメリカには本来、輸入車に対する
厳しい安全基準や排ガス規制がありますが、
製造から25年が経過した車両については、
これらの規制が大幅に緩和・免除されるという
特例があります。
もともとは欧州のクラシックカーコレクターのために
1988年に制定された連邦法でしたが、
これが今、90年代の黄金期の
日本車に適用される時期となり、
空前の輸入ラッシュを招いているのです。
■意外な人気車種「軽トラ」と、憧れの「GT-R」
アメリカで特に人気を集めているのは、
大きく分けて2つのカテゴリーです。
*軽トラック(軽トラ)
日本独自の規格である軽トラが、
今アメリカで「レトロで可愛い」「ファッショナブル」と
話題です。広大な農場や私有地を持つオーナーたちが、
ナンバーを付けずに実用兼ファッションとして
乗り始めたのがSNSで拡散され、ブームに火が付きました。
*ジャパニーズ・チューニングカー
特に第2世代と呼ばれるスカイライン
GT-R(R32、R33、R34型)は、
当時アメリカで正規販売されていなかったため、
ファンにとっては長年の「ドリームカー」でした。
これらが解禁されたことで、
かつての憧れを今手に入れる「大人買い」の現象が
起きています。
■映画『ワイルド・スピード』が描いた真実
このブームの原動力となったのが、
映画『ワイルド・スピード』シリーズです。
桃田さんは第1作目のロケ現場にも立ち会われていましたが、
当時のロサンゼルス郊外で東洋系アメリカ人の若者たちが
日本車を改造して楽しんでいたストリートの光景は、
まさに「ドキュメンタリー」に近いものだったと言います。
映画の大ヒットとともに、日本のカーカルチャーが全米、
そして世界へと波及していきました。
■巨大なビジネス市場へ。広がる「ヘリテージパーツ」
このブームは単なる趣味の域を超え、
巨大なビジネス市場へと成長しています。
これまで旧車の部品供給は20年程度で終了するのが
一般的でしたが、最近では日産、ホンダ、トヨタなどの
メーカー各社が「ヘリテージパーツ」として
旧車の部品を復刻・再生産する動きが活発化しています。
中古車・旧車関連の市場規模は現在、グローバルで
約5,200億円と言われていますが、
2032年にはその2.5倍にあたる1兆2,500億円に達
するという予測もあります。
日本の自動車文化は今や、世界に誇る
「ジャパニーズ・カルチャー」として、
新たな価値を創造し続けています。
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