
2026.8.26
先週に続けて今週も『SUMMER CURIOUS 2026』と題して・・・
“CURIOUS”=“好奇心”を刺激するテーマについて掘り下げます。
もしも、まだ間に合うようなら、radikoのタイムフリーを使って
“文字起こし”して、自分なりの考えや感想を加えて、
夏休みの自由研究として活用してみてください。
きょうのテーマは『大人も夢中!映画「ちいかわ」はなぜ大ヒットしたのか?』
「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の8月24日時点での
累計観客動員数が766万人、興行収入が110億円を突破!
各界の著名人たちもこぞってSNSに感想を投稿するなど
子供というより、むしろ大人たちに刺さりまくっています!
映画ちいかわはなぜここまで大ヒットしたのか?
大人にもウケるストーリーやキャラクターのヒミツとは?
エンタメ業界に強いフリーライターの
ラリー遠田さんに解説いただきました。
●まずは「ちいかわ」をまったく知らないという方のために、
どんな作品なのか簡単にご紹介して頂けますでしょうか?
『ちいかわ』は、イラストレーターのナガノさんによる作品で、
2020年からX(旧Twitter)で連載され、2021年に単行本化しました。
2022年からテレビアニメが『めざましテレビ』内で放送が始まりました。
簡単にいうと「かわいいキャラクターたちが、楽しく、時にはちょっと過酷な世界で暮らす日常物語」です。
主人公のちいかわ、友達のハチワレ、うさぎたちが、
草むしりや討伐などの仕事をしながら、食べたり遊んだり、困ったり、冒険したりします。
見た目はとてもかわいいのですが、
意外とシビアな出来事や切ない展開があるのが大きな魅力。
一言で表すなら、「かわいいだけじゃない、ちょっと不思議で奥深い日常ファンタジー」です。
●映画が公開される前からすでに大人気でしたが、
ラリーさんが思う「ちいかわ人気の最大の理由」とは?
ちいかわが人気である最大の理由は、
もちろんキャラクターがかわいいからですね。
丸みを帯びた小さな体、大きな目、単純でありながら一目で見分けられる造形。
ちいかわ、ハチワレ、うさぎをはじめとするキャラクターには、
それぞれ異なる性格があり、表情や動きにも愛嬌があります。
眺めているだけで気持ちがやわらぎ、身近に置いておきたくなる。
キャラクタービジネスとして成功している根底には、
まず圧倒的なデザインの強さがあり、
独特の世界観に没入する楽しさがあります。
●かわいいだけじゃない、大人もハマってしまうちいかわの魅力とは?
最初から子ども向けに企画された作品ではなく、
ブームの出発点となったのはSNSであり、
日常的にSNSを見る大人たちが作品を発見し、共有し、人気を広げていきました。
もちろん、子どもでも楽しめる絵柄であり、
特にアニメ化以降は子どものファンも増えましたが、
最初に作品の不思議な魅力を見抜き、それを支持した中心層は大人でした。
大人の読者が反応したのは、
そこに単なるかわいらしさだけではない、奇妙さや不穏さ、
説明しがたい面白さがあったからです。
また、ちいかわの世界には、現実社会を思わせる要素も多く、
キャラクターたちは働き、報酬を受け取り、資格試験を受けたり、
欲しい商品を買い、飲食店を利用し、現実に存在する食べ物や商品が、
そのまま物語に登場することもあるなど、かわいらしい幻想世界でありながら、
労働や消費、競争といった、生々しい現実の仕組みが部分的に入り込んでいるのも魅力のひとつです。
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