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Z世代の就職活動で増えている「オヤカク」について

今日は、Z世代の就職活動で増えている「オヤカク」問題に迫ります!
内定辞退防止のコンサルなどを行う
株式会社「アローリンク」の蘓伸太郎さんにお話を伺います。

Q.まずは改めて、オヤカクという言葉の意味について詳しく教えてください!

→親御さんに対して企業や学生自身から
就職先についての意見や意向を確認するという言葉からオヤカクと言われてます。
学生自身が、親に「この会社に行きます!」という確認をすることもオヤカク。
親御さんに対しての会社説明会を実施されていたり、電話やお手紙を通じて入社の案内を親御さん宛にお送りしたり、
様々な方法で親御さんの意向を確認されている企業が増えてきています。


Q.いつ頃から使われ始めた言葉なのでしょうか?

→平成からあった言葉ですが、コロナが開けてからよく聞くようになりました。
親に確認するということは昔からあった手法なのですが、
意味合いが変わってきたのはコロナ明けてからですね。
コロナで、親とコミュニケーションを増えたからこそ、オヤカクも増えました。
企業から親へも加速してるんですが、就活生から親へも加速してます。
極端なケースで行くと、
いきたい会社にいくには親が提示した会社の選考を終えてから、
親が認める、勧める会社からを見たり、内定をもらってから決めなさい。
など制限が厳しいケースもあるほどです。
企業側も親との三者面談を実施したり家庭訪問をされたりとオヤカクの形が変わってきたのは
ここ最近、特にコロナ以降、密にコミュニケーションをとるようになってからですね。

Q.具体的に今、どれくらいの企業がオヤカクを実施しているのでしょうか?

→マイナビさんの調査データをもとにすると、2018年度は企業からオヤカクを受けた保護者はおよそ18%、
2022年度になるとおよそ48%と倍以上増えてきています。
さらに2年前のデータなので、さらに増えている可能性もあります。

Q改めて、企業側がオヤカクをするメリットとは? 逆にデメリットとは?

→メリットとしては内定出し、内定承諾後の辞退の防止につながることと、
もう一つは入社後の働き方を判断する検討材料となることです。
エリア採用や、全国転勤などの場合、
本人の意思で全国を選んでいて、更に親御さんも転勤に納得していれば、
会社も転勤させやすいという例があります。
また親御さんからもこの会社で頑張っておいでとお墨付きをいただけると、
迷いなく入社までの準備の時間を用意させることができます。
子供の数が減ってきて、内定を数多くとる学生さんが増えた中、
親御さんを説得できれば、辞退する確率が減る可能性も高くなります。
デメリットとしては、単純に採用担当の負担が増えてしまうことと、
学生側の立場として信頼してもらえていない印象に繋がってしまうのは
大きなデメリットかと思います。

Q.なぜ今、Z世代の就活でオヤカクが増加しているのでしょうか?

→採用活動の早期化に伴い、企業側が早期に内定を出す傾向が強まっています。
その結果あまり深く考えず、
内定をひとつ確保しておき心理的な面で、
とりあえずで内定を承諾している学生も増えています。
企業側もとりあえずでもいいので承諾を、という話をしている企業もあり、
早期の内定出し、早期の内定承諾で入社までの期間に、
他の企業を知る機会もまだまだ多くあり、内定の承諾をしながら
他企業への就職活動を行い他企業の内定を承諾し、
元々承諾していた企業様へは辞退の連絡を入れる。
そういったケースが増えつつあります。
しかし、企業側としては、早めに内定を出せば、学生側との関係性を構築しやすい
という面もあります。

Q.企業側は、安心して入社してもらうために、
具体的にどんなオヤカク対策、企業側のスタンスを示すべきでしょうか?

→企業側はオヤカクをした方がいいのか、しなくてもいいのか、
という観点に関しては、採用したい人物像によって異なりますが、
親御さんに感謝する場として伝えるのは、一つの手だと思います。
例えば、親御さんに対しても自社の入社を促進するような関わり方ではなく、
ここまで育ててくださったことに対しての感謝を伝えたり、
どういう会社なのかを伝えたり、
そういった関わりに留めておいた方がいいと思っています。
どちらにせよ、学生が入社してくれることに対しての配慮を示すことが
ご本人にも、親御さんにも重要なことかなと思います。
少子化や離職率も関係はあるとは思いますが、一概にはそれらが影響しているとは言えないと思います。

一方で、「子供の就活にここまで親が関与すべきなのか?」という
声もありそうですが、実際その辺りはどうなのでしょうか?

→過保護ではあっていいと思いますが、
過干渉になりすぎるのはいかがなものかと思います。
社会人で、自分で考えて決めなければならない瞬間ってたくさん出てきます。
それの一歩目がこの就職活動だと思います。
ここで、学生側も親御さんに頼りすぎてしまうと、
今後人生の選択肢を迫られた際に、親御さんの力を借りすぎてしまう
ということが出てくる可能性があるので、
自分で考え自分で決めるという機会を、企業側もそれができるよう支援する、
そして親御さんもその成長を手助けしていただく。
そういう関わりが望ましいのではと考えています。


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