2025.5.13
きょうは、AI検索の最新事情に注目!
これまでネット検索といえば、GoogleやYahoo!で検索するのが
当たり前でしたが、現在は、生成AIを使った「AI検索」への
注目度が急上昇しています。
すでにお仕事で使われている方もいらっしゃるかもしれませんが、
きょうは、その進化の度合いと、
これから先の未来を予測してみたいと思います。
お話を伺うのは、その「AI検索」事情に詳しい、
ECコンサル会社「いつも」取締役副社長で
AI室長の望月智之さんです。
Q.生成AIでの検索、
今、非常に身近になってきたなという印象もありますが
現状については、どのようにご覧になっていますか?
→我々はECのコンサルティングを仕事にしているんですが、
最近の調査で若い人たちの間でAI検索の利用が急増していることが
分かりました。
例えば、商品を探すときに、
5人に1人くらいがすでにAIを使っているんです。
「夏用のトップスが欲しいんだけど、何が似合うかな?」など、
そういうパーソナルな要望に対しても答えてくれます。
Q.生成AIでの検索方法も選択肢が増えていますよね。
どんなものがあるか、ざっと教えていただけますか?
→1番有名なのは「ChatGPT」ですね。でもそれ以外にも、
Googleの「Gemini」、Microsoftの「Copilot」、
Anthropicの「Claude」
さらに「Perplexity」や「Phind」など、
国内外で20種類以上あります。
Q.前提として、既存の検索エンジンとは、特徴が異なりますよね?
→例えばGoogleだと「扇風機 おすすめ」といったキーワード検索が
主流ですが、AIだと
「6畳のコンクリートの部屋で安くて静かな扇風機が欲しい」
といった自然文でも理解してくれます。
しかも「なぜそれを勧めるのか」という根拠も一緒に示してくれるので、説得力があります。
AIは一時「嘘をつく」と言われていた時期もありましたが、
最近はその精度もどんどん上がっていて安心感があります。
たとえば「一番リーズナブルな6畳用エアコン」と聞くと、
ちゃんと条件に合った商品を出してくれます。
そのため検索にかける時間が短縮されて、効率も上がります。
・ショッピング以外でも、AI検索って役立つ場面ってありますか?
→あります!各AIにはそれぞれ得意分野があります。
たとえば「Claude」は日本語表現がとても滑らかで読みやすい。「ChatGPT」は情報の正確さが強み。
さらに「Perplexity」はパワーポイント作成が得意なので、
3つを組み合わせて使ったりもします。
Q.日本ではまだですが…、アメリカでは今、ChatGPTに
「ショッピング機能」が搭載されて注目されていますが、
これも「AI検索」が注目される新たなきっかけになりそうですよね?
→10日くらい前にそのショッピング機能の発表があり、
かなり注目されています。
今までは、AIが「この商品がおすすめです」って教えてくれても、
画像とか価格情報までは出ませんでした。
しかし今は、画像も値段も細かく表示され、
ChatGPTの中だけでショッピングが完結します。
だんだんと「アプリを使う感覚」で
AIを使うようになってきてると思います。
単なる検索じゃなくて、日常の中で自然にAIを使うようになっています。
Q.便利な面がある一方で、注意点や課題はありますか?
→例えば「ハルシネーション」っていう、
事実と違う情報を出してくる問題があります。
価格が間違っていたり、
もう販売されていない商品を紹介されたりすることも…。
最後は自分で確認しないといけません。
Q.「AI検索」の今後については、どうご覧になっていますか?
→Googleはリンク一覧を上から順に表示するスタイルですが、
AI検索は“会話ベース”なので、
自分の欲しい情報にすぐたどり着ける時短ツールとして
重宝されてきています。
今、業界では「AIの中でどう選ばれるか?」という
研究が活発になっており、
従来のSEO(検索上位対策)だけでは通用しなくなってきています。
つまり、AIに“選ばれる努力”が必要になるということです。
さらに「AEO(AI Engine Optimization)」という言葉も出てきて、
AI検索最適化の研究が進んでいます。
詳細、もう一度聴きたい! という方は
こちらから