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令和の住宅から、なぜ「ベランダ」が姿を消しつつあるのか? 最新の住宅トレンドにフォーカスします!

きょうは、今、ベランダのない物件が増えているという話題!

この季節、晴れた日は、外に洗濯物を干すと気持ちが
いいですよね。…といいつつ、実は今、
「ベランダのない物件」が増えているのをご存知でしょうか?

令和の住宅から、なぜ「ベランダ」が姿を消しつつあるのか?
きょうは、その気になる最新の住宅トレンドにフォーカスします!


●以前は「南向きで、広くて日当たりのいいベランダ」が物件選びの
重要な条件でしたが、ベランダのない家が今、増えているんですか?

→そうなんです。ベランダが必需品!という時代は、
少し変わってきているのが現状です。
背景には、共働きの増加などにより、
今までの常識だった
「洗濯物を朝洗ってベランダやバルコニーなどに外干しする」
というスタイルが多様化してきた、ということがあると考えています。

実際、住環境研究所さんの調査では、2018年から2022年の4年間に
着工(工事を始めた)した家をみると、バルコニーなしの家が、
と10%から30%にまで増加しているんです。
特に30歳未満の若い世代では、バルコニーなしが38%と
非常に多くなっているんですよ。


●そうしたベランダのない新築物件が増えてきた背景・理由は
何なのでしょうか?

→先ほどもすこしお伝えしたのですが、背景には主に③つあると考えています。
①一番大きいのは、「共働きの増加」。日中家にいられない場合、
突然の雨で洗濯物が
濡れたら結局洗い直しになる、と思うと外に干しては仕事に出にくい、
ということがあります。
実際私の友人は、夜洗濯機を回して浴室乾燥機をつかって乾かし、
朝取り込むスタイル。私自身は、6歳と3歳の息子がいるのですが、
ドラム式の洗濯乾燥機を夜1回・朝1回まわすのが定番スタイルになっています。
それ以外にも…

②PM2.5・花粉やアレルギーの観点

③ゲリラ豪雨などの異常気象 も、
外干し以外の選択をする理由になっているのではないでしょうか。


●福澤さんご自身も子育てをされていると聞いているんですが、
いち生活者の目線で見た時、「ベランダがない」ことのメリット・デメリットは、
どう感じますか?

→やはり、掃除の面では日々気にしなくてよいのは楽だろうな、
というのは感じます。
実家がマンションの12階なのですが、
やはり枯れ葉やどこから来たのかわからないチリ、セミの死骸なども
落ちていたり、それらを気にしなくていいのはよいですよね。
ただ、大物を干したいことはあると思うので、日々の洗濯のことだけではなく、
大物の代替手段を考えておくことが必要かな、と思います。
近くにコインランドリーがあるから、そこで布団を洗えばいいな、
とか、室内に広めの洗濯ポールやワイヤーをつけておく、
等を考えておいた方がいいんじゃないかな、と思います。


●新築物件を立てる側の考えでいうと、ベランダのために割くスペースが
無くなる分、ほかのスペースに有効活用できる…みたいこともありますか?

→実際私が拝見してきたお家でいうと、なるべく余分なスペースは削って、
その分家族が一番時間をすごす、リビングダイニングを広くなっている、
という流れがあるように感じます。

今は、昔のテレビの取り合い、ということはなく、タブレットやスマホで、
個人が1つの空間にいながらも自分の時間を持てる時代になっているので、
リビングダイニングを広くしつつ、
その中でそれぞれが居場所を確保できるような工夫
(例えば、ちょっとしたワークスペースをつくったり、
ごろりと寝転ぶ畳スペースをLDKの中につくったり)というのが好まれています。

●ベランダで干さなくなった分、洗濯物をどうするかも重要ですね?

→住宅領域では、長らく「家事ラク」が重要なテーマの1つだったのですが、
最近は「タイパ」で「なくせる家事はなくしていきたい」という意向が
大きくなってきているように感じます。
私自身も、住まいのつくり方次第で“なくせる家事がある”というのは
感じていまして、なかでも、なるほどな、と膝を打ったのは、
「たたむレス・しまうレス」の家と「衣替えレス」の家です。
前者は、「物干しポールのあるランドリースペース」と
「家族のウォークインクロゼット」が隣どうしにあり、
ハンガーにかけて干した衣類を、そのまま隣の部屋にかけなおしたら
「しまう」が完了する、というもの。
後者は、クロゼットの奥行きを広くとり、ハンガーパイプを2本つけた事例。
手前のハンガーを外して、
奥のものと入れ替えるだけで衣替えが完了するという家でした。
衣替えが億劫なので、この工夫はすごくいいな、と思いました。


●ちなみに、ベランダのように、今まではあったけど減ってきている
スペースってあるんですか!?

→昨今は、新築マンションも、
新築戸建ても価格が高くなってきている局面でいうと、
スペースの有効活用は大命題の1つです。
そんな中、余分なスペースの代表格は、廊下や玄関ホール、
来客のための和室や客間。
そして子ども部屋も広くとるより、寝て・勉強する、
ミニマムなスペースにする人が増えています。
これは、「どうせあと10年しかこの家にいない子ども部屋を広くするより
家族みんなのためのスペースを」という考えもあるし、
「快適すぎると自分の部屋にこもってしまうから」という観点もあるようです。


●『ベランダ=絶対に必要なもの』という固定観念がなくなることで、
これからの住まい探しは、もっと自由で面白くなっていきそうですね?

→そうですね!私自身、実家がマンションだったので、
SUUMOで仕事を通じて家の自由さに驚いた、という体験があります。
家って、その人の居住経験が知らず知らずのうちに「固定概念」
になってしまうところがあると思うのですが、
「家はこうあるべし」というアタリマエの概念を捨てて、
「自分は何があったら便利なんだろう?」「何がなくなったら楽なんだろう?」
と、考えることで、自分らしい暮らしができる家づくりにつながっていくと
思うので、ぜひ皆さんも自分の暮らしと心の中を
一度じっくり考えてみていただけるとうれしいです!



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