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「デジタル遺産」の管理術という話題!

今日は、「デジタル遺産」の管理術という話題!
みなさんは、ご自身や家族の「デジタル遺産」について考えたことはありますか?
例えば「亡くなった家族のスマホやPCのパスワードがわからず、
必要な情報が取り出せない」、
「家族も知らなかった請求書が突然届いた」など、
デジタル化で便利になる一方、今、そうした
「デジタル遺産」を巡るトラブルが増え続けているといいます。
いざという時に困らないため、今日はその「デジタル遺産」について考えます。

お話を伺ったのは、ITジャーナリストの三上洋さんです。

→3年前に、父親が亡くなったのですが、
まずPCのパスワードが分かりませんでした。
幸いスマホを持っていなかったので、大体はわかり
携帯電話やプロパイダは日本の企業なので、
亡くなった時の窓口があったのですが、サブスクは大変でした。
月額制の登録解除やクレジットカードの毎月の引き落としが、
何かわからない、ということもあり処理するために3、4ヶ月かかりました。

●このデジタル遺産、今はネット銀行、ネット証券、あとはスマホの有料アプリや、
最近では暗号資産など…挙げたらきりがないほど多岐に渡りますよね。
実際、三上さん自身も困ったことがあったとか?

→デジタル遺産は、大きくまとめると4つ。
①「資産(遺産)」、②「支払い(債務)」、③「記録(思い出)」
④「葬儀連絡などに使うSNS・メッセンジャー」

一番気になるのは、資産です。
銀行口座ネットバンキング、ネット銀行、ネット証券。新NISAや積立も、
暗号資産をお持ちの可能性もあります。
マイレージなどのポイント系も同様で、遺産相続は締切の期間があるので
一番最初に作業しなければいけません。
さらに一社一社確認しなければいけないので大変な作業です。
月々の解約についてですが、国内企業は
メールだと本人ではないので受け付けてくれないため、一つ一つの電話が大変です。
クレジットカードを停止すれば良いと思いましたが、
定期支払いはそれでも止まらない場合もあります。
そのため、自分のサブスクをリスト化しておく方が良いと思います。
日本の企業は電話の問い合わせが多かったが、
逆に海外企業はメールで対応してくれる企業もあるかもしれません。

●お金に関わらないものでも、例えばXやインスタ、LINEのアカウント、
ブログ記事やスマホの写真など、その辺りの引継ぎも考えられますよね?

→10年前までのデジタル遺産は、ID、PASSはメモしましょうという時代でしたが、
セキュリティーの向上で、2段階認証、生体認証になり
簡単にログインできなくなりました。
スマホにログインできないと何も見れないため、キーとなるのがスマホです。
遺産相続してくれる人に、スマホにログインできるようにしなければいけません。

●自分の身に何かあった時、
そのリスクについては様々お聞きしましたが、
万が一の時、家族が自分のアカウントにアクセスできるようにするには、
どんな準備をしておくのがいいのでしょうか?

→理想は「エンディングノート」です。
亡くなった時に、こんなものを持ってる、ID PASSはこれ
というのを書いておくことです。
ただ一人IDやPASSは、100〜200あるので、
緊急時の家族用メモを準び、そこになんらかの形でログインできるように
メモして、本当に親しい人にしかわからない場所に管理する。
そうすれば、メールが来るので、最悪ID PASSがわからなくても
アプリにはログインできる状況になります。
PASSやIDは良いけれど、
自分の利用しているサービスは最低限メモしておきましょう。
例えばAppleは、故人アカウント連絡先を設定できるようになっていて、
この連絡先の人は、アカウントにアクセスして、
写真やメモにアクセスできるようになります。
アクセスキーというのも発行され、
一部のデータのみわからないようになるので安心です。
Facebookも追悼人管理アカウントがあり
インスタグラムも過去の投稿をメモリアルのように残しておくことが可能です。
LINEやTwitterなどには同様の機能がないため、今後どうなっていくか注目です。

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