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省エネにもつながる!いま注目の断熱リフォーム活用術

お話を伺ったのは
住友不動産ハウジング
戸建新築そっくりさん事業本部 セールスエンジニアの
久保 晶子さん

●「国や自治体から補助金が出る」という話もあり、
実は気になってた!と言う方も、少なくないかもしれませんね。
一体どんなもので、何が対象になるのか?
早速ですが「断熱リフォーム」
そもそもどんなものを指すのでしょうか?

→簡単に言うと、家の「熱の出入り」を減らして、
冷暖房に使うエネルギーを少なくするための工事のことです。
地球温暖化が急速に進む中、2050年のカーボンニュートラルの実現
および2030年度のC02削減目標の達成に向け、産業分野だけでなく、
私たちの暮らしの中でも大幅なC02削減が求められています。
特に家庭部門におけるC02排出量は国内全体の7分の1を占めており、
そのうち約4分の1が冷暖房によるエネルギー消費量となっています。
住宅の断熱性能を高めることで、冷暖房に必要なエネルギーを
抑制することができます。
日本の住宅は世界と比べても断熱性能が十分とは言えない状況です。
日本の既存住宅の大半は
断熱性能が現在の基準未満と言われています。
去年の4月に、今までは推奨レベルだった一定の断熱基準が
ようやく義務化されました。
長年そういった基準がなかった為、
日本の住宅ストック約5400万戸のうち、
断熱性能が現行基準を満たしていない住宅は、
8割超にあたる約4400万戸となっています。
(ちなみに日本の断熱基準は世界基準より20 ~30年遅れ)

●CO2排出以外に断熱リフォームのメリットはあるのでしょうか

→主に健康面にあります。
冬場におけるリビングと脱衣室などの室内温度差が緩和され、
心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」のリスクを軽減できる可能性があります。
また、断熱リフォーム後は血圧の低下や、
暖かい住環境で生活することでコレステロール値が適正化しやすい
といった効果も報告されています。
あとは就寝中のトレイの回数が減り睡眠の向上にも繋がったという
お声もいただいております。
…他にも結露対策、防音性の向上、家の資産価値が上がる可能性や
C02削減に繋がるなど、メリットがあります。

●いまお話を聞いて、初めて関心を持ったと言う方も
少なくないかと思いますが、
断熱リフォームの具体的な施工方法を教えてください。

→一戸建てやマンションなどによって施工方法は異なりますが、
屋根の裏側に断熱材を充填する屋根断熱、天井裏の天井断熱、
室内側からの壁断熱や外壁側からの外断熱、床下への床断熱、
内窓(二重窓)の取付、高性能ガラスへの交換といった施工方法がございます。

●「断熱リフォーム」と一言にいっても、いろんな箇所がありますよね。
まずはここからやるのがおすすめ、
こんな方にはぜひこれを!などありますか?

→費用対効果から考えますと、まず一番は窓ですね。
1日で工事が完了するケースもあり手軽で、
どの断熱リフォームよりも顕著に効果が実感できます。
既存の窓にもう一枚窓をつけるといった施工になります。
と、いうのも家の中での熱の損失は約6割が窓からです。
(屋根や外壁は1割程度) 結露もかなり軽減します。
また、家全体となるとやはり施工費もかかってくるため、
普段よく使う部屋に限定してのリフォームも可能です。
例えば、1階だけ、もしくは2階だけ、
もう少し範囲を狭めてLDKと脱衣室や浴室だけ、
さらには内窓だけといった部分的に工事をすることで
手軽にリフォームをしていただくことが可能です。

●費用はどのぐらいになりますか?

→仕様等によって様々ではございますのであくまで目安ですが、
1部屋の断熱リフォームに200万円程度、
内窓であれば大きさにより変動しますが、
1か所あたり10万円程度とお伝えさせていただきます。
それにより、光熱費的には、部分リフォームで年間約5万前後、
全体リフォームで約9万前後抑えることが出来ます。
10年で90万、20年だと180万…と長い目でみると大きいですね。

●国や自治体の補助金、中でもどのようなものが対象で、
どのようにして受けられるものでしょうか?

→省エネ効果が見込まれる高性能建材といわれる、
断熱材、ガラス、窓、玄関ドアなど、
これらを用いた住宅の断熱リフォームを行う場合、
対象となる改修工事にかかる経費の一部について
補助金が交付される制度があります。
断熱リフォームを行うことで
固定資産税や所得税の減税が受けられるケースも。
補助金の種類は様々、地域によって異なってくるため、
お住いの地域の自治体ホームページなどをチェックすることがおすすめです。

●熱リフォームで失敗しないための注意点や検討する上で
どこに相談するべきか、アドバイスはありますか?

→まずは、どれくらいの効果があるのか、
どのような施工方法なのかを実際に見ることです。
ハウスメーカーや建材メーカーのショールームで
断熱性能の体験を行うことがおすすめです。
本格的にリフォームを行う際は、
断熱リフォームを熟知した業者さんに相談し、
ご自身の家がどのような状態なのか、
どこから熱が逃げているのかなどを
しつかり調査してもらったうえで、
その調査結果に基づいた工事内容を
提案できるリフォーム業者さんがおすすめです。
断熱をただいれるだけで快適になるわけでなく、
施工方法もとても重要になりますので、
実績のある施工会社を選定ください。

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