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2018.3.24 Sat.

第104回 映像作家、山田健人さん

J-WAVEで撮影されたSuchmosのヒット曲「Stay Tune」をはじめ、
これまで宇多田ヒカル、嵐、米津玄師、水曜日のカンパネラ、けやき坂46などの
VIDEOを手がけている、今音楽シーンで引っ張りだこの映像作家です。

昨年には、宇多田ヒカルのMUSIC VIDEO 「忘却 featuring KOHH」で、
MTVのビデオアワードVMAJの「ベストコラボレーションビデオ賞」を受賞、
さらに今月、SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2018で、
「BEST VIDEO DIRECTOR」を受賞されました。

「SPACE SHOWER MUSIC AWARDSって、
 歴代の監督さんも素晴らしい方ばかりだし、本当嬉しかったです。
 でも、今年とれなかったら、どうしよう、とも思ってました...(笑)」


現在25歳の山田さんは、中学生のころからプログラミングを学んでいて、
同級生たちから、『デジタルの世界に強いヤツ』という印象を持たれていたそう。
そんな中、高校時代に "映像って作れる?"と友人に頼まれたのだとか。

「やったことは無かったんですけど、
 新しいことができない、っていうのが悔しかったので、
 "出来るよ"って言っちゃったんですよ...(笑)
 で、そこから勉強して、映像にハマっちゃいましたね。」


そんな山田さんは、yahyelのVJとしても活動されています。
もともと音楽が好きだからこそ、音楽と映像の融合を大切にされています。

「そもそも、音楽家の作品に映像を付けるっていうのは、
 本来ならおこがましいなって思っていて。ビデオのための音楽じゃないですから、
 だから、”音楽のための映像”って何かなって考えいて、
 音のイメージを映像につなげています。
 基本的には、"冷たいもの"の表現が好きなんですけど、
 そういう自分の好きな物と音楽を繋げるようにもしています。」


学生時代の友人たちであるyahyelのメンバーから
結成当初にMVを作りってほしいと頼まれたことがきっかけになり、
2年ほど前には、ヨーロッパツアーに同行。
それ以来、山田さんもメンバーとして、共に活動していらっしゃいます。

「やったことのない恐怖はあんまり無いんですけど、
 yahyelが 色ものっぽくならないように、と思ってます。
 音楽集団に映像の人がいるっていうのは、不思議じゃないですか。
 だからこそ、期待を上回れるように気をつけてます。」


そんなyahyelは、先週アメリカ・テキサスで開催されていた
世界最大の音楽見本市 「サウス バイ サウス ウエスト 2018」に出演されました。
10日間で5回ほどライブを行っていたそう。

世界で活躍する山田さん。明日を美しくヒントを伺うと...

「常に、周りに感謝、尊敬をして、"フェアに"物作りをしていくことです。
 今後は、もっと自分らしい表現を、映画も視野に入れて活動していきたいです。」


今後も活躍を楽しみにしています!