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覚障害者のための美術鑑賞プロジェクト 「AMBAVis」

毎週、水曜日はウェブマガジン「greenz.jp」にフォーカスしています。
今日はその中から、ヨーロッパに登場した視覚障害者のための“美術鑑賞の技術”をご紹介。

鮮やかな色使い、大胆な構図など、名画が織りなすアートの世界。
その美しさを「目で見る」ことはできない、視覚に障害を持つ人たちは、日本で31万人を数えるといいます。
ですが、作品の中に込められた思い、そしてその素晴らしさを感じることはきっとできるはず、とヨーロッパで活動を行っているのが「AMBAVis」というプロジェクト。
目が見えなくても美術館へ来てアートを楽しもうという活動なんです。

では、どうやって美術品を鑑賞するのか
それは最新の3D技術を使って、絵画を立体化するというもの。
オーストリアのベルヴェデーレ宮殿に所蔵されている名画、グスタフ・クリムトの「接吻」を浮き彫り彫刻にして、目の不自由な人たちに触って感じてもらう、という試みをスタートさせました。

実物は平方センチある「接吻」の絵を触りやすいように平方センチに縮小し、描かれている花やマントのパッチワークなどを繊細に立体感を出すことで、絵画の構図や細かい装飾まで触って感じられるようにしています。

実際にこの浮き彫り彫刻で、初めて「接吻」を鑑賞した視覚障害者のドミニカ・ラディッキさんはいいます。
『ここは少し丸みがあって、ここは線がからまっているのがわかる。
 全体的にすごく滑らかに感じるわ。
 触ってて思ったの。「きっとキラキラしてるんだわ」って。
 目は見えないけれど、それが感じられた。とても創造力をかきたてられたわ。』

このベルヴェデーレ宮殿をはじめ、経済調査機関やドイツとオーストリアの視覚障がい者支援協会、そして、イギリスのマンチェスター博物館やスロバキアのNGOなどが協同し、2年以上前から技術開発を進めているという「AMBAVis」。

今後は、浮き彫り彫刻の中にセンサーを取り付け、さわった箇所に応じて音声説明が流れるようにしていくとのことで、更に想像力を掻き立てられる仕組みになりそうです。

こういった取り組みを世界各国の有名美術館が行えば、目が見えなくてもアートを楽しめる世界がやってくることになるのかも。
実際の作品の脇には、必ず浮き彫り彫刻が、というように美術鑑賞の新たなスタンダードになるといいですね。


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