
SO IN LOVE / MORTON GOULD AND HIS ORCHESTRA
「これって、ラフマニノフの曲??」・・・
いいえ、これはコール・ポーターの、「ソー・イン・ラブ」。
大胆なアレンジと演奏は、モートン・グールド・オーケストラ。
実はこれ、1966年からテレビ放送されていた、
『日曜洋画劇場』のエンディングテーマでした。
夜9時からの映画が終わり、淀川長治さんの絶妙な解説が入り、
最後、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・」、あの、名文句。
そして、の曲が流れ出す・・・。子供の頃、これを聞くと、
「ああ、週末、日曜日も終わり、明日はまた学校か〜、やだな〜」
ちょっぴり切なく哀しく、残念な気持ちに・・・
1891年アメリカ、インディアナ州で生まれたコール・ポーター。
大きな農場で育ち、6歳でピアノを始め、名門イエール大学へ進学。
学生時代に作曲を始めますが、家族の希望もあり法律家をめざします。
ハーバード大学で法律を勉強。でも、音楽への思いは棄てがたく・・・
大学を中退、音楽学校に入学し、もう一度音楽をきちんと学びます。
その後、彼は、パリに暮らします。
1920年前後、パリには、ジャン・コクトー、
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ダリ、ピカソなど、
若きアーティストが集まっていました。
バイセクシャルでもあったポーターは、パリでいろんな体験をします。
彼の書くいくつもの歌の中に、そのときのシーンが描かれています。
もともと素晴らしい作曲家でしたが、異国パリでの暮らしによって、
彼は文学者、つまり素晴らしい詩人にもなった、というわけですね。
幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。