DAIWA HOUSE Secret Notes

2018/08/15

ラスト・レコーディング-3-

20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、
ヤッシャ・ハイフェッツ。
彼の最後のアルバムは、1972年10月23日、
ロサンゼルスで行なった「ラスト・リサイタル」のライヴでした。

フランク: ヴァイオリン・ソナタ?第4楽章/ヤッシャ・ハイフェッツ

「ラスト・リサイタル」が開催された時、ハイフェッツは71歳でした。
すでに4年前に引退を表明。
表舞台での活動を休止して、若手の育成に努めていた彼が、
ステージに立った理由はチャリティー。
彼が長く教授を務めていた南カリフォルニア大学の
音楽学部への勉学資金調達のためでした。

降って沸いたように実現し、世界の注目を集めた、このリサイタル。
超満員の観客を驚かせたのは、
ブランクを感じさせないハイフェッツのすばらしい演奏でした。
正確で切れ味が鋭く、それでいて、にじみ出る深みと温かさ。

厳密に言えば、彼はこの後数回、
南カリフォルニア大学での学生の演奏会にゲスト出演しましたが、
正規のコンサートはこれが最後。
肩の手術もあり、1981年には大学も辞め、
1987年に87歳で亡くなりました。

「20世紀のヴァイオリン王」といわれたハイフェッツ。
自分が上達したと感じても、
彼の演奏を聴くと心が砕かれる「ハイフェッツ症候群」に
悩まされたヴァイオリニストは数知れず。
「自分のヴァイオリンを叩き割った方がよさそうだ」
と言った先輩クライスラーも、そんな一人だったそうです。

***公開収録のお知らせ***

J-WAVE開局30周年を記念して、
開局記念日の10月1日に特別番組が放送されます。
この度、それに向けた公開収録を行います。

日時は9月6日木曜日、午後7時30分から。
会場は「ヒルトン東京お台場」のロイヤルガーデンスイート。
20名様をご招待。
ご応募はコチラから。8月23日木曜日締め切りです。


西村由紀江 (ピアニスト/作曲家)

幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。

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