DAIWA HOUSE Secret Notes

2018/10/23

ロマンティック・モーツァルト-2-

クラリネット協奏曲ニ長調K.622?第2楽章
/カール・ライスター(Cl) マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団

癒し系モーツァルトの代表的な曲です。
クラリネットがとても好きだったモーツァルトが、
亡くなる2カ月前に書き上げた
この作品は、彼の最後の器楽曲となりました。

彼のクラリネット好きに大きな影響を与えたのは、
ウィーンで活躍していたクラリネット奏者、
アントーンとヨハンのシュタードラー兄弟。

クラリネットの官能的な響きに魅せられていたモーツァルトは、
特にお兄さんのアントーンの吹く、
低音部の音色がお気に入りだったそうです。
アントーンのために「クラリネット・ソナタ」や
「クラリネット五重奏曲」を作曲し、
最後に仕上げたのが、このクラリネット協奏曲でした。

派手なテクニックを押さえ、身体ごと包み込んでくれる、
クラリネットとオーケストラのふくよかなアンサンブル。
確かに癒されます。

クラリネットは、オーボエやフルートに比べて歴史が浅く、
モーツァルトの時代までこの楽器のための協奏曲は、
ほとんど書かれていませんでした。
つまり、モーツァルトのこの協奏曲は、
クラリネット史上、最初の大曲なんですね。

ロマン派時代以降、ウェーバーやブラームスなど、
クラリネット協奏曲を手掛ける作曲家も増えてきましたが、
誰もが手本にしたのはモーツァルト。
最初の大曲というよりも、最高に愛されている名曲
と言えそうです。

西村由紀江 (ピアニスト/作曲家)

幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。

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