来週、生誕100周年を迎える、
作曲家、バンドネオン奏者・・・
M FRACANAPA / ASTOR PIAZZOLLA
1921年3月11日、アルゼンチンに生まれた、アストル・ピアソラ。
4歳のとき、家族はニューヨークへ移住。
ピアノを学び、やがて8歳のときにバンドネオンを手に取ります。
異国ニューヨークにいながら、自分のルーツ、
アルゼンチンの世界に引き寄せられて・・・と思いきや、
インタビューでピアソラは、
「子供の頃は、アルゼンチンの伝統音楽やタンゴには、
あまり興味がなかった」・・・と語っています。
バンドネオンを練習し、弾いてはいましたが、
少年ピアソラが夢中になっていたのは、
アメリカのジャズやロックでした。
10代半ば、祖国アルゼンチンに帰ると、
ピアソラは、父親が営むレストランで、
バンドネオンを演奏します。
その後、当時「最先端のタンゴ」とも言われた
人気の楽団に参加し、しだいに、
バンドネオン奏者としてのピアソラは、名を知られていきます。
その後、自分の楽団を結成、
アルゼンチン・タンゴを追求しますが、
一方で、アルゼンチン・タンゴの世界には、様々な制約や、
独特の作法のようなものがあり、次第に息苦しくなっていきます。
ピアソラは自分の楽団を解散。その後しばらくすると、
クラシック音楽を本格的に学ぶため、フランスへと渡りました。
パリに暮らし、クラシック音楽のピアノと作曲を学びますが、
ある出来事が、彼を再び故郷へ、
アルゼンチン・タンゴの世界へと引き戻します・・・
幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。