
TOO MUCH RAIN / PAUL McCARTNEY
「トゥー・マッチ・レイン」、雨降りばかり、というナンバー。
2005年に、ポール・マッカートニーがリリースしたアルバム、
ポールのファンが「名盤」と呼ぶ1枚、
『ケイオス・アンド・クリエーション・イン・ザ・バックヤード』
に収録されている1曲です。
実にポールらしい、美しくて、印象的なメロディ・ラインですよね。
一度聞いただけで記憶に残るというタイプの曲。
アルバム全体で、ポールがほぼすべての楽器を自分で奏でています。
ポールは、2005年のインタビューで、こう語っています。
「チャーリー・チャップリンが作った素晴らしい曲、
『スマイル』にインスピレーションを受けて作った曲なんだ。
多くの人が、チャップリンをコメディアンだと思っているよね。
でも彼は、素晴らしい音楽家でもあった。
人生には辛いとき苦しいときがある、でも、雨ばっかりじゃない。
トゥー・マッチ・レイン、雨降りがものすごいときもあるけど、
いつか雨はやんで、太陽が顔を出すはずだよね。
これは、少しでも人々の助けになったらって思って作った歌なんだ」。
チャップリンが作曲した歌『スマイル』にはこんな歌詞があります、
「心がくじけたそうなときには、微笑んで」
ポールは、スマイルにインスパイアされた自分のこの曲でこう歌います、
「涙で目が真っ赤になったら、笑おうよ。
心が、痛みや苦しさでいっぱいになったら、微笑もう」
幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。