
スティングのエンプティ・チェア。
昨年、第89回アカデミー賞で、歌曲賞にノミネートされた歌。
スティング、実はこれまで何度かオスカーにノミネートされています。
『コールド・マウンテン』、『ラマになった王様』、
『ニューヨークの恋人』などなど。
そして昨年、ドキュメンタリー映画
『ジム〜ザ・ジェームズ・フォーリー・ストーリー』に提供した
「エンプティ・チェア」で、またノミネートされました。
2016年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞したノンフィクション。
2014年、イスラム過激派組織に公開処刑されたジャーナリスト、
ジェームズ・フォーリーについてのドキュメンタリー。
映画の最後、エンドロールとともに流れてくるのが、この曲。
スティングはボーカルと、作詞を手がけています。
インタビューでスティングは、映画の主題歌を作る大変さについて、
次のように語っています。
「テーマを与えられて作るのは、いつだって難しいものだよ。
そしてそれが、今回のように、実在した人のことを歌う場合には、
とてもハードルがあがるんだ。映画で描かれているこの人には、
今も遺された家族、友人たちがいるんだからね・・・
最初は、とてもできないと思って断ったんだ。
でも、あるとき、“エンプティ・チェア 空っぽの椅子”
という比喩を見つけることができた。それで作ることができたんだ」
空っぽの椅子。映画のテーマを聞いて、そのタイトルを耳にすると、
深く強く、心に響いてきます・・・
幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジ ア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。
年間60本を超えるコンサートで、全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。