
東洋大学の創立者で哲学者、そして妖怪学の提唱者として知られている「井上円了」は、まだ飛行機もない明治時代に3度におよぶ世界旅行に出かけています。今年は、円了生誕160年・100回忌にあたるということで今回の企画展は、人生が旅とともにあった円了が国内外で買い求めてきたユニークなおみやげ品の数々から、彼の旅の足跡や彼自身の人生を辿るような展示になっています。 妖怪学の博士でもあったということで、お化けや骸骨、河童やカエルなど、変わったモチーフのモノも多く見受けられます。そして、人々の暮らしにも着目していたということで、色んな国の生活道具なども買って持ち帰っていたようです。
今回展示されている、円了の「おみやげ品」は会場の「中野区立歴史民俗資料館」から歩いて10分程のところにある「哲学堂公園」という、井上円了が哲学をテーマに作った公園内にある建物「無尽蔵」と「六賢台」に保管されていたもので、800点以上のおみやげ品の中から、約100点ほどが展示されています。
円了の世界旅行とおみやげ品
期間:2018年9月1日(土)~2018年9月30日(日)
場所:中野区立歴史民俗資料館
入館料無料