MORI BUILDING TOKYO PASSPORT

2017/06/26

-かおりを飾る- 珠玉の香合・香炉展

世田谷の住宅街の中にある静嘉堂文庫美術館。
その名の通り、本のコレクションをとても沢山もっていて、
日本や中国の古典など、20万冊にもおよぶ蔵書があります。
そして、東洋の美術品が、およそ6500点も収蔵していて、
茶道具だけで、1400点にもおよびます。
香合・香炉という「香り」の道具をそろえた大規模な展覧会は
22年ぶり。久しぶりの展示になります。

香合は貴重な香りの元となる練り香や香木を入れる蓋つきの容器。
タヌキとか、ツルとか、俵の上に猫が座っているような、
動物をモチーフにしたものや、
掌に乗るような四角い焼き物、六角形の焼き物、
お菓子箱のように大きな、丸い漆の容器などもあります。

香炉は、練り香なり香木を、灰の中にくべて、香を炊く器。
焼き物、金属器、蒔絵で内側に金属が貼ってあるものもあります。
写真中上の白鷺香炉は、くちばしに煙がでるような隙間があります。
そこから立ち上る香りを楽しんでいたのでしょうか。

また、会場には、江戸時代後期に作られたという形物香合相撲という
相撲の番付表のようなものが。
さらに、展示するたびに大人気の国宝:曜変天目も。
今回は、高さ70センチの低い位置に展示されているので、
器の中までのぞき込めるのが好評です。

『-かおりを飾る- 珠玉の香合・香炉展』。
世田谷区の静嘉堂文庫美術館で、8月13日日曜日まで。
開館時間 午前10時?午後4時30分
月曜日休館





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