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時代の気になるキーワードを解説

「新型コロナウイルスの致死率について」(プロファイラー:白鳳大学 教授 岡田晴恵さん)

この新型コロナウイルスなんですが潜伏期は長くて1日から最長14日くらいあると。
その潜伏期の間でもウイルスを外に出してうつす可能性があると。
潜伏期ですから自覚もない。そして潜伏期から出ているということは、
大体発症してから入院するまで7日なんですね。
8日目には息苦しくなって9日目にはもっとひどくなって、9日、10日で
集中治療室や人工呼吸器などを使うまでになります。
これは重症になった例の人ですが、それを考えると潜伏期からうつしていて
入院されるまでの間では発熱、喉の痛み、というインフルエンザに似た症状の
時にもウイルスを出していると。潜伏期の時から出している、症状の初期からでも出すので正直に言いますと隔離をするとかが難しいんですね。
患者さんが本当に新型コロナなのか分からない、もしくは分かりづらいうちに人にうつしている可能性がありますね。このように歩く感染者がいる事は
困ったことだという事で中国政府も対策が取りにくいと言っています。
ですから今報告されている患者さんは症状が明らかに出て中国でウイルス検査
をしてこの人は感染してますよと分かってる人が患者数として登録され、
その中で死亡した人が何人ですよというその比率が2.2%なんです。
だから確定された患者さんの後ろには無症状の患者さんがたくさんいると思います。
実際には致死率はもっと低くなると考えられます。
新しい感染症は最初重症な例しかわかりません。
あとから「こういう軽症な例もあった」という報告が回ってくるので、
最終的に致死率が低くなるのはよくある話なんですが、現在のコロナは
重傷者もいれば亡くなる方もおられますが軽症・無症状の方の全体像が分かっ
ていない事が申し上げておきたいところです。
中高年以上で重症化の傾向があって、なおかつ様々な疾患をお持ちの方は
どうも重症化しやすい、という事は健康な人は軽症なんだけど何らかの
基礎疾患や高齢者においては2.2%より高くなりそうだ、
重症化率も高くなりそうだというのがあるわけです。

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