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時代の気になるキーワードを解説

「盆栽村、いつごろからできたのか?」(プロファイラー:さいたま市 大宮盆栽美術館 主事・橋本浩明)

元々大宮盆栽村と呼ばれる地域が近くにあって、
盆栽村は大正時代に東京に多くあった盆栽園が集団で移住してきた事で
はじまった地域になります。東京が工業化が進んで盆栽のための土地が少ない、
空気や水が汚いという事を背景にして、丁度関東大震災が起きるんですね、
それをきっかけにこの地域が盆栽に適しているという事で集団で移住してきて
大宮盆栽村という地域ができました。元々盆栽をやられていた方が
集まった地域ですね。元々は何もなかった松林だったような土地を、
盆栽に適した土がある、地下水が豊富で空気が綺麗という事で選ばれた地域でして、
それでたくさんの盆栽が移り住んできたんですね。
一番多い時は35園ほど盆栽園が集まってました。
技術力も高く、さらに盆栽のための村だということで
愛好家の方にたくさんお越しいただき盆栽の聖地といってもいいような
地域になりました。大宮盆栽美術館はさいたま市が運営する
公立の美術館で大宮盆栽村、特殊な歴史、文化をこれからも維持して
さらに広めるということを目的にして開館した美術館です。
愛好家の方には有名な地域でしたのでさらに知らない方にも広めていこうという事で
この美術館は活動しています。戦時中は盆栽は贅沢品だということで
かなり大変な思いされたそうですが、盆栽村という盆栽のための村ですので
戦後は早くから復興して盆栽もたくさんの方にまた見ていただきたく
努力をしたようですね。戦後GHQの将校が盆栽村に来てこれは
素晴らしい日本の芸術だと注目をして頂いたりという歴史もあります。
昭和に入り当時の政財界の重鎮達が盆栽を愛好したので、
例えば元首相の吉田茂さんや、盆栽美術館には大隈重信さんの
盆栽も残っているんですが、そういう実業家の方や政治家の方も
盆栽をやられて盆栽村に来たという記録があります。

選んでください。