CASE FILE

時代の気になるキーワードを解説

気候変動は、どうして起こるのか?(お話:東京大学大気海洋研究所 教授 横山祐典さん)

いろいろ新聞だったりメディアとかで気候変動の話かが出てくると思うんですけれど、気候のニュースとかを考える時にでも地球の気候の仕組みというのがどういう風にして成り立ってるのかっていうことがわかるような1冊になればいいかなと思って書いてみました。元々地質学自体は昔からあったんですけれど、例えば何年前の気温がどれだけだったことが数字でしっかり分かるようなってきたのは1950年以降ですね。ちょうど同じ時期に生物学でもブレイクスルーがありましたよね。DNAの発見です。それと時を同じくしてというかこちらの分野でも化学的に解明できるような手法が出てきたという所ですね。機械もそうですけれども、元々タイムマシンみたいのはもちろんないですよね、だから何年前の出来事かっていうのは例えば地球には重力がどこにでもありますから下にあるものが古くて上にあるものが最近のものですよって分かりますけれども、一体それは何年前なのかが分からない、それを調べるには同位体と言って色んな元素にちょっとだけ重さが違うものがあるんですけど、その量をしっかり測れるようになると、温度だったり年代だったりということがあの正確に決められるようになったと。そこの発展が最近すごく早いので細かいところまで分かるようになってきたという事です。地球はいろんな見方があると思うんですけども46億年ありますがその中で大気の中にどういう原材料というか混じるものが入ってるかっていうのが結構大事で、もう一つは太陽自体が活動が強くなったり弱くなったりってことで大きく気候は変わりますけどその2つをしっかり理解する必要があると。それでもし地球の気候の年代46億年の中で太陽の変化がほとんどないのであれば、つまりストーブみたいなものですよね、ストーブの強さを変えなければ今度は地球の方の変化で気温の変化・気候の変化が起こり得る。つまりもし寒いときには毛布を重ね着するとかまたは毛布の質を上げる、羽毛布団にするとか、そうすると暖かくなりますけれども、それは熱が逃げないようにすると。地球の気候もそういう風にしてコントロールされていてそこで大事なのが炭素なんですね、毛布というか大気中の混ざり物として重要なのが炭素なんですけど大気にどのぐらい炭素があってそれがどのぐらいのスピードで変化してるかみたいなのを理解するとそのカラクリが解きやすくなるぞというメッセージです。

選んでください。