「日本では、どうしてタトゥーがタブー視されているのか?」(お話:WEBサイト『タトゥーフレンドリー』を運営している川崎美穂さん)
日本ではまだまだ怖いというイメージがあってその怖さとは怖い組織の人たちなんじゃないかなってことを連想しているんだと思います。公共の場では出すな見せるなというのは割と言われるようになりましたね。特に暴力団排除条例ができた頃は自分たちの店との関わりを断とうとすべきかとすごくみんな迷った時期にそもそも入浴施設がお断りをする理由の口実として刺青の方お断りっていうのを掲げてたっていうのが80年代くらいあったんですけど、そういうのをちょっと利用して公共の場でタトゥーを隠す流れがすごく急速に進んだんです。プールとかやはり目で見てすごく増えたって実感をしたところに増えすぎてるからよろしくないんじゃないかってことで、隠すとか入場規制するとかもありましたし、スポーツジムもタトゥーっていうのは他の利用者の方に嫌悪感を与えるので隠しましょうという流れが非常に増えてきましたね。まず騒ぎ方っていうのが、タトゥーってスキャンダラスな部分があるから人の好奇心を引き寄せる所もあるとは思いますが、一番はSNSにしろ公共の場で晒すって事に関してのすごい嫌悪感が非常にあるんですよ。それはテレビがタトゥーを写さないとか番組を作らないとかタトゥーが入っているミュージシャンを出すときに見えない格好してもらうとかの配慮を自主的な規制として置いているのと通ずるものがありますが、公共の場で出すとすごく嫌いと言う人の声が届いてくるからだと思います。怖いイメージというのは日本特有では無いんですよ実は。どこの国にもあったものなんですよ。例えばギャングの人たちの証だったりとかバッドボーイのものだったりとか、中国とかイギリスとかでも犯罪者に刺青をする刑罰っていうのがあったりとか、ネガティブな過去はどこの国にもあって、ただそういった国が今は怖いなって思わないっていうのはタトゥーに関して過去と現在のものを分けて考えられているという事、と今のものはファッションであるという事を頭の中で分けてちゃんと考えられている事と、それに対して見慣れたってことなんですよ。見ることに慣れた、怖いっていう感情がもうないんですね。個人の自由というか、その人が好きならいいんじゃないみたいな。
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