時代の気になるキーワードを解説
2018.08.21
そもそも海洋プラスチック汚染とはペットボトル、
レジ袋、ストロー、お弁当箱などのプラスチック
製品は使った後に海に流れ込んでしまうものがあります。
海に流れ込む量は世界で年間800万トンという推定
もあります。汚染は年々深刻になり、北極から南極
まで世界の海に広がっています。砂浜に打ち上げられ
ているものは皆さんもご覧になることがあると思います。
海の上にもたくさん浮いています。世界の海には重さ
にすると27万トン、5兆個のプラスチックが漂っている
と推定されてます。これらのプラスチックゴミによる
海の生物の被害が問題となっています。ウミガメの鼻
にストローが刺さった動画は世界で数千万回DLされて
ますし、クジラのお腹の中からレジ袋がでてきたりと
いうことも問題になっています。世界の海鳥の9割が
プラスチックを食べているという推定もあります。
さらに、小さなプラスチック、いわゆるマイクロ
プラスティックと言われる5ミリ以下のプラスチックは
魚や貝が食べてしまい、それが人間にも影響があると
懸念されてます。そしてこれらは単なるプラゴミでなく、
有害化学物質の運び屋であることも懸念されています。
海に意図的に捨てるというよりはゴミ箱に捨てたんだけど
ちゃんと入ってなくて周りに落ちてるとか風で飛ばされる
とか、カラスがいたずらして地面や道路に散乱してるプラ
ごみを見かける事もあると思います。そういうものが雨で
流されて排水路から川に入って海に入っていきます。
海のプラスチックごみの問題は海に遊びに来た人が
置いていったと誤解されがちですが、多くは街で私達が
出してしまったプラスチックごみです。意図的に川や海に
捨てるのではなくて置き忘れたり飛ばされたりして路面に
あるものが雨で流されて川や海に入っていく事になります。
海に入った後は紫外線や波の力によって段々ボロボロに
なっていきます、プラスチック製のせんたくバサミ一年も
するとボキッと折れてしまいます。紫外線の力によって
劣化していくんです。そういう事が海の上や海岸の砂浜
の上で非常によく起こります。プラス波の力も加わります
のでどんどん捨てられたプラスチックは小さくなって5mm
以下になるといわゆるマイクロプラスチックと呼ばれる
ものになってしまいます。