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時代の気になるキーワードを解説

「震災の心のケアとDPATの今後の課題」

日本は世界でも災害の多すぎる国と言ってもいいくらいで、海外の方と話すとたまに日本に住んでて大変でしょうと言われたりします。実際これだけ地震が多くて水害が多くて非常にたくさんの災害を経験している国であります。その中で日本は建物の倒壊などについても優れた技術を持っていると思いますし、心のケアも今までの歴史が積み重なって次の災害に対応できるように調整を現在もしています。例えば災害時の精神的な問題の情報を共有するためのツールというものも開発されて来ています。やはりリアルタイムでどんなニーズがあってそれに対して対応できるかという事が一つの問題でした。今までは紙で記録をして入力するとかだったんですが、災害時はとても多忙極めるので入力してる時間が無い場合もあって、どんな状況なのか分かるのが数年後だったりするわけですね。その点からするとアプリやケータイ、インターネットを使って情報を入れてすぐに集約されてどこの避難所で困ってるかが明確になると派遣するに関しても効率的に対応ができるようになってきております。あとは受援というあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、今までは被災地に派遣していくという想定が多かったんですが、やはり災害の経験を積み重ねていくと自分の地域が被災した時に多くの派遣チームが集合してくるんですけど、これをいかに交通整理して効率的に活動してもらうと、受け手側の采配をどのように取るかという事が大事に言われてます。これは地域行政と連携を取っていく事が大事です。このためには災害医療と言ってますが実は災害医療は平時の医療を如何に良いものにして如何に平時の医療を底上げして災害時にキチンと役立つということになると思っております。災害精神は色んなものを失う喪失ですね、そしてそこからの再生、そして失ったものにから再適応する事を如何にサポートできるかが必要でございます。(お話:筑波大学 医学医療系 災害地域精神医学 准教授 高橋晶さん)

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