CASE FILE

時代の気になるキーワードを解説

「大阪北部地震の際、どんな精神的なダメージがあったのか?」

大阪北部地震に関してですが、ブロック塀が崩れたということもありますし,
例えばそれを見ていた方もそうでしょうし、
怖い体験をした方々はですね心のほうに見えない傷を持ってしまい
強い不安感を持ってます。それからまた同じような余震が来ますけど、
また来るんじゃないかと心のアラームが少し調整が悪くなっちゃう状態ですね。
それを関連する映像を見たりちょっとした揺れだったり、
大きい音がした時に反応してしまう、
心が非常に過敏な状態になってしまう事がありますね。
テレビの方でも大阪府で心の電話相談を延長したとでてましたけど、
心のケアはやはりそこから始まるところがあって、
少なからずとも色んな不安が出てきて、上手く吐き出せる事も必要ですし、
ご本人が話したい状況でそれに適した人が決して煽ることなくお話を聞いて
ご本人の不安を少し抑えてあげるという事がすごく大事に思われます。
以前はお話を1秒でも早くたくさん聞いてたくさん吐き出せた方が良いという説も
あったんですが、ただそれは普段から慣れている警察、消防の方はブリーフィングと
言って今日はこんな事やる、
終わったらデブリーフィングといってこんな事しましたと、
慣れてる方ならいいですけど、やはり一般の方がその事を
思い出して話すというのは傷がまた開いてしまう
。もし心の傷が目に見えるとしたら一回かさぶたになった所をばっと開いてしまって
ご本人としてはまた辛い体験をしてしまうという事があって、
ご本人が話したがってるのであればそれは安全な環境で話を聞く事は大事ですが、
無理に「さあ話してください」というのは心のケアではなくさらに
傷ついてしまう人がいるという事が明らかになってきたために、
現在は話したい方にはお話いただく、
そうじゃない方は無理強いしてお話しいただくというのは
むしろ良くないなという風潮になっております。

選んでください。