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時代の気になるキーワードを解説

「薬はどのようにして作られるのか?」

薬は作るって言うかもしれないんだけれど薬を作るって大きく二通りあって、
製薬って日本の製薬企業とか製薬会社って言いますけれども、
それは定められた薬を一定の品質で工業的に作り続けるっていうのが製薬ですね。
創薬っていう言葉は実はまだ広辞苑にもまだないんですけれど、全くゼロから新しい薬を作り上げる、
無から有を生み出すということでお料理でいうとレシピがあってその通りに作るっていうのは
製薬で、レシピから自分で考えるとか、それも売り物にできるとか、
そういうのが創薬ではないかと想うんですけど。ある程度の科学水準がないとできないし、
薬は作るのにすごくお金と時間がかかるのでやっぱり
環境が整った国ではないとできないと思っていて、世界でその創薬を成し遂げられる国というのは
六カ国ぐらいしかないと言われていて、アメリカ、イギリス、スイス、ドイツ、日本、フランスですね、
その中の1つを日本が占めているということです。
どこから数えるかにもよるんですが、軽く10年余りの歳月と数百億円と昔は言われたんですけども、
今はその何倍か1,000億円から1,500億円までかかると言われてますけれども、
それでもある物質が見つかってからそれが薬になるまでの確率が何万分の一とかなので
それを含めてということですけど。
多分世の中に製薬会社、研究所いっぱいありますし、
大学には創薬化学科がいっぱいあると思うんですけど、そういうところの人は
みんな薬を作りたいと思っているんですが、一生のうち薬を出せない場合も
もちろんあると思うし、死屍累々じゃないですが
薬にならなかった物質というものも山程あると思います。
ある種確率の世界なので。結構いろんな薬が出切ってしまってるので、
人間がこれだけ長生きできるようになったのはかなりいろんな薬が出てるので、
ここからまた新しい薬を見つけるのは中々険しいところだと思いますけれども。

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