時代の気になるキーワードを解説
2017.12.04
インターネットのショッピングやSuicaやICOCAもWiFiも暗号なしでは成り立ちませんし、
ビットコインを拡張したスマートコントラクトというものがあるんですけど、契約を自動的にやるという技術ですね、
こういうものはもう暗号技術の塊なので暗号なしではもう生活は成り立ちません。
都市の皆さんにとっては身近な暗号装置であるSuica、ICOCAみたいなICカードの乗車券があると思うんですが
ICカードの乗車券と言うものは自動改札機に触れるTouch and Goと言う操作がありますが
あのわずかな時間で暗号処理をして、正しいカードかどうかと言うことを認証しているんですね。
どこにICチップが入っているかというのはわかりにくいですが、
例えばクレジットカードにもICチップが入っていますが、表面に金色の部分、5ミリ角の下の部分にICチップが入っていて、
ドライヤーでゴーッとやると表面が溶けてカードもちょっと変形しちゃいますけど、中のICチップが出てきます。
それを酸の液につけてやると中の装置が全部見えるようになる、これをよく調べると暗号の鍵を盗めたりとか、
というようなことがこの本によく書いてあるんですけれども。
誰でも暗号装置を持ち歩いているという状況だと思います。今ICカードのことを言いましたけど、
携帯電話のSIMカード、あれもICカードと同じで中で暗号処理をしています。
そういう意味では至る所で暗号の処理をしていると言っていいと思います。
パスワード自体は暗号ではないんですけど、パスワードを安全に処理するための仕組みというのが暗号になっていると言うことです。
例えばパスワードって毎回同じじゃないですか、毎回同じパスワードを送るということをやると
いくらその部分が工夫されていたとしても同じことを繰り返せばいいわ けで
リプレイアタックという攻撃ですけど、そういうことができちゃうので、中に乱数を混ぜて暗号化したり変形して
送ったり毎回同じにならないようにして送るってあげると言うわけです。
そこに暗号が関わっているわけです。
パスワード自体は暗号とは直接関わりは無いんですけれどもパスワードを安全に送信するためには暗号が使われているということになります