今回は、一昨年、昨年とこのコーナーで紹介している、カンボジア産の乾燥胡椒や生胡椒の塩漬けを手がける「&CAMBODIA」を改めてご紹介します。運営するのはAKO株式会社。今回は代表の速水孝吉さんに、ブランドに込めた思いと商品の魅力について話を伺いました。
&CAMBODIAは、カンボジア産の良質な原料を使った加工食品のブランドです。その背景には、速水さん自身のカンボジアでの生活経験があります。現地で出会った人々とのつながり、そして何よりカンボジアという国への深い愛着。そうした個人的な体験が、「商品を通してカンボジアを知ってほしい」というブランドの原点になっているのだそうです。
中でも看板商品となっているのが「生胡椒の塩漬け」です。カンボジアは実は胡椒の名産地として知られる土地。その胡椒をまだ若く柔らかい状態で収穫し、塩だけで漬け込んだものが生胡椒の塩漬けです。粒のまま胡椒を食べるという体験は、多くの人にとって未知の世界かもしれません。速水さん自身も、初めて口にした時は半信半疑だったと振り返ります。しかし、その印象は一瞬で覆されたと言います。塩によって引き出された旨味と、鮮烈な香りが口いっぱいに広がる感覚は、まさに衝撃だったそうです。
&CAMBODIAでは通年販売の商品に加え、期間限定の特別なアイテムも登場します。それが「一番漬け」です。年に一度の収穫期、その最初に採れたごく若い実だけを厳選して仕込んだ贅沢な生胡椒です。特徴は、まず粒の大きさ。通常よりも一回り大きく、実の張りも際立っています。食感はよりしっかりとした歯ごたえで、後味にはフレッシュならではの鮮やかな辛味が残ります。まさに“旬を味わう胡椒”という表現がぴったりです。
おすすめの食べ方として挙げられたのは、意外にもシンプルな組み合わせでした。モッツァレラチーズに数粒添えるだけ。ミルキーなチーズのコクと胡椒の塩気、香り、辛味が絶妙に重なり合い、互いの個性を引き立て合います。特別な調理は不要で、誰でもすぐ試せるのが魅力です。
さらに、生胡椒の新たな楽しみ方として開発されたのが「ガーリックオイル仕立て」です。ニンニクの香りと生胡椒を組み合わせたい――そんな発想から生まれた商品で、開発にはニンニク農家との出会いもあったと言います。試作を重ねた末にたどり着いたのは、毎日使える軽やかさと、しっかりとした香りの両立でした。オイルにはクセの少ないグレープシードオイルを採用。ガーリックと胡椒、それぞれの風味をバランスよく引き立てています。
蓋を開けた瞬間に広がる香りは、それだけで食欲を刺激します。温めたバゲットにオイルごとたらりとかければ、それだけで立派な一皿に。シンプルな温野菜や魚介類とも相性がよく、茹でたエビに添えるだけでも驚くほど印象が変わります。揚げ物との組み合わせも好相性で、香りと辛味が加わることで後味が軽やかに感じられるのも面白いところです。
