1901年創業、愛媛県松山市に本社を構える株式会社 石丸弥蔵商店。瀬戸内海の海産物を中心に扱う乾物問屋として、今年で創業125年を迎えました。そんな老舗でマネージャーを務める大野教子さんに、商品づくりのこだわりについてなどのお話を伺いました。
石丸弥蔵商店は、瀬戸内海で水揚げされた魚を自ら入札し、加工から製造、袋詰めまでを一貫して行っています。魚のサイズや質に合わせて、出汁用、そのまま食べられるもの、味付けを施したものなど、さまざまな商品を展開しているのが特徴です。工場ではスタッフが一丸となり、丁寧な手仕事で製品を仕上げています。瀬戸内海産の美味しさを日本全国、さらには世界へ届けたいという思いが、日々の仕事の原動力になっているそうです。
125年の歴史の中で、変わらず大切にしてきたものもあれば、時代に合わせて変化してきた部分もあります。初代から受け継がれてきた想いを守りつつ、新しい流れにも柔軟に対応する。その姿勢こそが、五代目まで続いてきた理由なのかもしれません。
看板商品のひとつが「いりこ」です。品質によっても異なりますが、あっさりとしながらも深みのある出汁が取れるのが魅力。関東で主流の昆布やかつお出汁とはまた違う、魚の香ばしさが感じられる味わいです。大きめのいりこは出汁用に、小さめのものは食べやすさを生かして加工品に。中でも「アーモンド小魚」は人気商品で、実は愛媛県はいりこの生産量日本一。香ばしく甘い味付けのいりことアーモンドを組み合わせたおやつは、世代を問わず親しまれています。金ごま、トリュフ、黒胡椒など、バリエーション豊かな味展開も魅力です。
もうひとつ注目したいのが、乾物問屋が本気で作った「本気の天かす」。うどん好きの社長の「うどんに合う天かすを作りたい」という思いから生まれました。使用する油は三種類で、その配合は企業秘密。旨味と食感を追求し、イカ天も天かす用に一から作っています。ノーマル、エビ入り、海苔天入りの三種類があり、彩りや風味の違いを楽しめます。
おすすめの食べ方は、天かすおにぎり。ご飯に本気の天かすと薬味を混ぜ、めんつゆを少し加えるだけで、冷めてもザクザク感が続く一品に。チーズをのせて焼いたり、焼きそばやサラダ、冷ややっこにかけたりと、楽しみ方は無限大です。
