今回はこのコーナーの準レギュラーでもある、日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌 『veggy』の編集長の吉良さおりさんにお話を伺いました。
雑誌『Veggy』は、2008年6月25日に創刊し、現在発売中の最新刊で100号を迎えました。
当時の吉良さんはストイックなヴィーガン生活をしていて、そのライフスタイルを広めるべく活動をスタート。しかしながら、お子さんができてから考え方に少しずつ変化が生まれて初めて、ゆるくベジを取り入れる「ゆるベジ」になっていきました。付き合いや家族との関係の中で、柔軟であることの大切さに気付かされたそうです。今では雑誌でも、完全なヴィーガンだけでなく「ときどき植物性を選びたい」というフレキシタリアンにも向けた幅広い情報を発信中。さまざまな選択肢を紹介し、日々の生活が少しでも心豊かになるような情報を届け続けています。
雑誌『veggy』には、創刊当初から変わらない3つのテーマを掲げています。まずは【ヘルシーフード】は、健康的な食事=プラントベースを入り口に、無理なく始められると提案を。そして2つ目が【ホリスティックヒーリング】で、自然に寄り添い、自分の内側から整えていく考え方です。そして3つ目の【サステナブルライフ】は、SDGsが注目される今、環境問題は誰にとっても身近なテーマ。でも「何から始めたらいいかわからない」人も多い中で、『veggy』では、まず“食”から始めようと伝えています。暮らしに無理なく、心地よく取り入れられるヒントがつまっています。
現在発売中の『veggy』はなんと記念すべき100号!特集は【veggyが選ぶヒト・コト・モノ】。これまで紹介してきた中から、本当におすすめしたいアイテムを厳選しています。吉良さんのイチオシは、キッチンまわりのアイテム。中でも銅製の鍋やミルクパンは、お気に入りでずっと愛用中。熱伝導がよくて料理が美味しくなるうえ、殺菌作用もあるとか。アーユルヴェーダの本場でも、銅のボトルに水を入れて飲む習慣があるそうです。一生モノだからこそ、少しずつ、ご褒美に買い集めているんだとか。
さらに、吉良さんが注目しているスイーツついてお話を伺うと、最近ヴィーガンスイーツ界でじわじわ増えてきたのがマカロンなんだそうです。以前はなかなか見かけなかったけれど、ここ2年ほどで手作りする人が増加中。『veggy』では中級クラスのパティシエ講座でヴィーガンマカロンやシュークリームの作り方も教えていて、卵白の代わりに豆の煮汁(ひよこ豆が定番)を使うのがポイントで、サポニンという成分が泡立ちのカギになっています。台湾から招いた人気シェフ・エイドリアン・ウーの特別講座も大人気!
