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日本の食をテーマにしたショップ＆カフェ『田ノ実 自由が丘』

今回は、日本各地のおいしいものを楽しむショップ『田ノ実 自由が丘店』で、商品の買い付けをしたり探したり、作ったりする バイイング担当の花村宮子さんにお話を伺います。
『田ノ実 自由が丘店』は、1階が日本各地のおいしいものと、それを楽しむ季節のお道具の販売、2階のフロアーは、1階で紹介しているメニューを楽しむカフェとなっています。
まずは、『田ノ実 自由が丘店』のコンセプトについて聞きました。

「実は私どもの大元の会社は、お仏前の長谷川の株式会社はせがわでして、そこで手を合わせるときに何をするかというのを考えた時、食べ物に感謝をしたり、亡くなられた大事な人に美味しいものをお供えしたいという気持ちの方が多くいらっしゃったので、そこから日本の食べ物と祈りを結びつけ、各地の美味しいものや季節の行事ごとなどをお客様にご案内していくお店を作りたいなと思いスタートしました。『田ノ実』というは、田んぼの実、つまりお米のことを表しています。例えば、実はお供物として一番ポピュラーなものはお米だと思うんです。お仏壇にも存在しますし、神様にも新米などお供えするんですが、私どもがお店作るときのコンセプトにぴったりであり、かつとても美味しそうなお名前だったので、みんなで考えて決めました。当店の2本柱は、ご飯の友とお菓子です。ご飯と一緒に食べるそれこそ、お米がどんどんすすんでしまうようなご飯のお供と、あとは和風の小豆だったり、抹茶などのお菓子が人気です。あとはやはり普段食べるものを選んでいただけると、皆さんにたくさん使っていただけるかなと思いますので、毎日食べたくなるようなものを探していった結果、ご飯だのお供とおかしに落ち着きました。」

花村さん、どんな基準でセレクトしているんでしょうか？

「日本のものであり、裏面の原材料を見た時に、そこに知らない言葉が載っていないものを中心で探してまず。見てすぐに何でできているかがわかり、もちろん美味しいものであること。スタッフで試食をし、美味しいとわかったものをおすすめするようにしております。例えば当店で扱っているいぶりがっこのように、原材料は大根とあとはお砂糖、米ぬか、食塩、昆布唐辛子など、知っている単語しか載っていないような商品を中心に選んでいます。このいぶりがっこは今年のうちのお店で一番人気があった商品で、お客様投票で1位を取った商品です。香りが全然違いまして、繰り返し食べたくなるような、ポテトチップスの様に、ついつい止まらなくなる美味しさです。在庫が無くなるとまた来年ということになるんですが、仕上がり待ちをされるお客様がすごく多く、大体1月ぐらいの年の初めぐらいに仕上がるんですが、もう今年も仕上がりましたとお伝えしたところ、お客様が殺到している人気商品となっています。」

ここからは、『田ノ実』人気のイチオシアイテムについてです。

「『田ノ実』の人気アイテムとして、浮島ガーデンさんの味噌床が私のイチオシです。こちらは沖縄の島豆腐を作るときに一緒にできるおからを昔は捨ててしまったり、うまく使えないことがあったそうなんですが、美味しいオカラが勿体ないので何か使えないかと試行錯誤したところ、この味噌床というものができまして、お野菜をぬか床と同じようにつけるだけで、一晩でとても美味しいお漬物になりますし、味噌自体もとても美味しいので、生野菜をディップとしていただくのも良いと思います。ぬか床と違い、一番私が気に入ってるのはその漬け込んだ味噌の味噌床をお湯で溶くだけで、とても美味しいお味噌汁になるんです。パックに入っているので、切ったお野菜をキュッと入れるだけで始められるますので、今年の春に漬物を始めてみたいなど、新しく暮らし始められた方にはとってもおすすめの商品です。人からいただきて美味しかったから買いに来ましたというお客様もいるぐらいで、味もお墨付きです。」

さらに『田ノ実』では、ジェラートもオススメです。

「『田ノ実』のもう一つのイチオシの品はジェラートです。こちらは鳥取県湯梨浜町の『アロハカフェ』さんとご縁がありまして、鳥取のお野菜や新鮮な果物を使った、少し和風のジェラートとなっております。例えば、鳥取の大山の牛乳を使った大山ミルクや、あとは“ねばりっこ”という鳥取県のブランド長芋を使ったねばりっことキナコのジェラート、これからの夏ですと、和梨と実山椒のジェラートなど、なかなか他にはない和風の味のジェラートをラインナップしています。お子様からおじいちゃんおばあちゃんまで、とても楽しんでいただいておりまして、優しいけれどもちゃんと果物や野菜の味が感じられるジェラートになってます。桜の香りがする桜のブラマンジェは、桜餅を食べてるみたいな気持ちになってしまうジェラートです。テイクアウトはもちろん、私どもの2階にあるカフェでもお召し上がりいただけます。なかなか他にはない味ですし、季節により種類もどんどん変わってくるので、ご来店の際には、今の季節の味は何かを聞いていただけたらなと思っております。」