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イケウチオーガニックのサウナタオル

今日は今治のタオルメーカー、IKEUCHI ORGANIC株式会社の営業部長でタオルソムリエの牟田口武志さんにお話を伺います。東京の青山にも店舗があるタオルメーカーさんです。
まずは、IKEUCHI ORGANICのタオルのこだわりについて伺いました。

「弊社は今治タオルを製造している、創業から68年を迎える会社になります。環境と安全に配慮したもの作りを20年以上前から続けておりまして、とにかくお客様が気持ちよく長く使えるような商品作りをしております。コットンはオーガニックコットンを使っております。インドとタンザニアの契約農家さんが、直接、手積みをして収穫したコットンを今治の本社でタオルとして生産加工しております。通常の綿花は農薬や枯葉剤の使用で、環境に対して高負荷をかけ、例えば畑が荒れるなどの影響を及ぼすことがありますし、農家さん自身の健康を害してしまうという被害も問題になっています。実際にインドなどでは90年代からこのような問題が起き、社会問題にもなっていました。ですからやはり実際にこのようなことが起きてはいけないということで、弊社は1999年からオーガニックコットン100%のタオルを作り始めました。弊社の場合、環境に負荷をかけず、また生産者さんの安全も配慮しながら物作りをしている会社です。弊社に関わる全ての人たちと、オーガニックな関係でありたいということを掲げておりまして、例えば生活者の方だけが気持ちよく使うことができるということだけではなく、実際にタオルを作る人、販売をする人、実際にそのタオルを使う人、その全ての人たちが気持ち良い関係、豊かな関係を築くことができるということが、オーガニックの定義の一つだと捉えております。」

IKEUCHI ORGANICではタオルの数が、カラーバリエーションも含めると、そのラインナップは300種類近くあるそうなんです。秋に向けて、この時期おすすめのタオルにはどんなものがあるのかを聞きました。

「タオルはやはりお客様の好みによって、その種類が変わってくるというのが正直なところなんですが、夏はやはり乾きやすくて少し薄めのタオルが人気です。秋から冬にかけては、傾向的には分厚く吸水性が良いタオルが人気になります。秋冬は、お風呂上がりが寒かったりするので、少しボリュームのある厚めのタオルで体を包み込んで、できるだけ熱を逃がさないようにするということで人気になります。また、昨年発売したシャワータオルというモデルがございます。バスタオルと同じ長さ、フェイスタオルと同じ幅の長方形で、バスタオルは洗濯時に結構な幅をとってしまい乾きづらいといった問題が発生したりします。ですがこのシャワータオルなら、洗濯をしても通常のバスタオルに比べてボリュームのカサがかからないので洗濯もしやすく、また、この1本で風呂上がりに体をふいても、十分な吸水性とを持っていますので、決してタオルがびしょびしょになることもなく、大人の男性でもこのサイズで十分気持ちよく使うことができますので、とても人気がある商品です。今までバスタオルしか使わなかったというお客様も、このシャワータオルに切り替えて全く問題なく、逆にとても気持ちいいという声もいただいております。このシャワータオルは長さもバスタオルと同じぐらいありますので、髪の毛や体がかなり濡れていても、体に当てるだけで水を拭きとってくれるぐらいの十分な吸水性があります。」

IKEUCHI ORGANICでは、去年発売になった銭湯タオルが、銭湯やサウナが好きな方に大好評。このタオルは少し薄めのタオル。そのため、1枚で体をしっかりふけるタオルが欲しいというユーザーからの意見をもらったことで、この9月にサウナーのためのサウナタオルが発売となりました。

「サウナタオルは、真ん中がタオル地、端の部分が手ぬぐいのような形で、いわゆるループパイルが出ていません。真ん中の部分では、気持ちよく体を洗えたり拭いたりすることができます。端の部分は手ぬぐい状になっていますので、例えば頭に巻いても、ボリュームが出過ぎず、気にならない大きさで巻くことができます。腰に巻いても、男性の方がぐるっと巻くことができるサイズになっているというのも特徴の一つです。例えばサウナに入るときに、この商品で髪の毛に巻くもしくは腰に巻いていただきます。外気浴といった、サウナから上がった後に水風呂に入って外で休むシチュエーションがあるんですが、そのときに顔から下半身まで全て隠すことができるようになっています。1枚のタオルでサウナ、水風呂、お風呂、外気浴すべて楽しむことができる商品です。長さは113.7cmで、つまりイイサウナ。語呂合わせで長さにしてみました。完全に同じではないのですがこの長さを目指して作っておりますので、ネーミングも含めてサウナ好きの方に楽しんでいただければいいなと思っています。」

最後に牟田口さん、こんなお話をしてくれました。

「私たちもいろんなタオルを使う方々とお話をする機会が多く、例えばスポーツ選手とお話をしたり、あとは料理人の方などは、おしぼりをどのように使うか、お皿拭きをどのように使用しているのかなどの話を聞く機会があります。このサウナタオルはサウナ好きの方のためのタオルになりますが、スポーツで言いますと例えばサッカー選手のためのタオル、また料理人のためのキッチンタオル、といったプロフェッショナルシリーズとして、用途に合わせた商品開発も今後は必要になってくるのではないかと思っています。やはりタオルは気持ちよく使うことができればいいので、それほどその用途に合わせて細かく形や仕様というものは変わってこなかったというのが現状です。しかしこれからは、巣ごもりになって家の中で、それから様々なシーンでの用途や機会といったことが増えてきてます。細かいニーズが増えてきた中で、いかに対応していくかということが、これから私達がやっていきたいと思っていることです。」