スマホやパソコンが手放せない現代。気づけば何時間も画面を見続けていた、という経験がある人も多いのではないでしょうか。そんな時代だからこそ注目したいのが「目の健康」です。
日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌『veggy』の最新号では、「アイケア 健眼力」を特集。今回は編集長の吉良さおりさんに、特集に込めた思いや日常で実践できるアイケアについて伺いました。
吉良さんによると、近年は子どもから高齢者まで、多くの人が何らかの目の不調を抱えているそうです。その背景には、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの普及があります。動画視聴や読書、仕事や勉強まで、私たちの生活は画面を見ることが前提になっています。
一方で、海外ではデジタル機器との付き合い方を見直す動きも進んでいるといいます。脳科学の研究では、紙の本から得る情報のほうが記憶として定着しやすいという報告もあり、欧米の一部では学校教育でのタブレット利用を制限する動きも見られるそうです。
また、目の不調は「視力が悪い人だけの問題」ではありません。実は見えすぎることによって疲労を感じたり、本人が気づかない不調を抱えていたりするケースもあるのだとか。そこで『veggy』では、さまざまな専門家への取材を通じて、現代人の目との向き合い方を探っています。
特集の中で特に紹介しているのが、「サーティーサーティー」という考え方です。これは、30分パソコン作業をしたら30分は別の作業を行うという習慣のこと。現代人は長時間同じ姿勢で画面を見続けることが多く、気づけば1〜2時間があっという間に過ぎてしまいます。
だからこそ、意識的に画面から離れ、手作業や体を動かす作業を取り入れることが大切なのだそうです。目を休ませるだけでなく、身体全体の負担軽減にもつながります。
さらに吉良さんは、アイケアを「目だけの問題」と考えないことが重要だと話します。目には細かな毛細血管や神経が集まっており、生活習慣病や全身の不調が目に現れることも少なくありません。そのため、眼科でのケアだけでなく、食事や睡眠、運動など生活全般を整えることが、結果として目の健康につながるのだそうです。
食生活では、目によいとされる黒い食材や赤い食材を積極的に取り入れています。黒ごまはお菓子や料理のトッピングに使い、黒米はデザート感覚で楽しむこともあるそう。お子さんにはブルーベリーのスムージーを作ることも多く、自然な形で目によい食材を取り入れています。
また、スリランカ滞在中に親しんだ伝統的なお粥「コラキャンダ」もお気に入りのひとつ。赤米をベースにしたスープ状のお粥で、ハーブをたっぷり加えて作ります。軽く食事を済ませたい朝や昼に取り入れながら、体全体のコンディションを整えているそうです。
そして今回の特集では、千葉県佐倉市にある『眼鏡のとよふく』も紹介されています。
この眼鏡店の特徴は、一人ひとりの暮らしに合わせて眼鏡を作ること。まず丁寧なカウンセリングを行い、生活習慣や目の使い方まで細かく確認した上で最適な度数を提案してくれます。
一般的には「よく見えること」が理想と考えられがちですが、同店ではあえて度数を抑える場合もあるそうです。実際に、見えすぎることで神経が疲れていた人に対して、必要な部分だけが見える眼鏡を提案したケースもあるのだとか。
吉良さん自身も、自宅では度数を抑えた眼鏡を使い、外出時や運転時にはしっかり見える眼鏡を使い分けているそうです。その時々の生活や体調に合わせて目との付き合い方を変えることの大切さを実感しているそうです。
