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CHOYA NATURAL BEAUTY

Nov 21 2025

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家族への想いから生まれたNATURAL COSMO

2007年の創業から今年で18年を迎える健康食品とコスメのブランド「NATURAL COSMO」。そのブランドを手掛ける株式会社三上の取締役・上林拓也さんに、ものづくりの背景についてお話をうかがいました。
まず、NATURAL COSMOとはどのようなブランドなのか改めて尋ねると、「太古の地球が生み出した特殊な栄養素を使ったアンシェントインナーケアとアンシェントコスメのブランドです」と上林さんは語ります。ブランドの核となるのは、アメリカ・オレゴン州でしか採れない藻“ブルーグリーンアルジー”と、ユタ州のキャニオンに眠る恐竜時代の植物から抽出した“古代ミネラル”です。その二つの成分を中心に、家族で製品づくりを続けている会社です。
創業は、整体師として健康食品の開発に携わっていた父、セラピストだった母、そしてデザインを学んでいた上林さんの三人から始まりました。現在は薬剤師から転身した妹も加わり、開発の中心を担っています。なかでもブランドを象徴する存在となっているのが、コンディショナー不要のシャンプーです。その誕生の背景には、家族ならではのエピソードがあります。ある日、母が突然頭皮アレルギーを起こし、使えるシャンプーがなくなってしまいました。そこで父がブルーグリーンアルジーのエキスをしぼり、母のためだけにシャンプーづくりを始めたといいます。ずらりと並んだ真っ青なエキスの瓶を見て、「自分たちに必要なものを自分たちで作る」という姿勢こそ、NATURAL COSMOの原点だと上林さんは振り返ります。
このシャンプーは、ブルーグリーンアルジーや古代ミネラル、アーユルヴェーダの手しぼりエキスなど美容成分を大量に配合することで、界面活性剤の量を大幅に減らしています。洗っている間に三分ほど頭皮に置いておけるため、“美容液でパックするように洗う”という独自の使い方ができ、全身にも使えることから、子どもと一緒に使う家族にも人気が高いそうです。
12月には新商品「ハンドクリーミーミスト」が登場します。開発のきっかけは、妹さんに子どもが生まれたことでした。子どもの手をつないで歩くと、ハンドクリームのベタつきで滑ってしまうのが怖い。また、食事の際も手がヌルつくのが気になります。そこで「もっと別のアプローチがあるのでは」と模索していたとき、以前入手した“透明椿油”がヒントになったそうです。何度もろ過を重ねることで色も匂いも軽さも減っていき、驚くほど肌なじみが良くなる椿油を使い、当初は顔用オイルミストとして試作していたものの、手に使ってみると潤うのにベタつかず、スマホもすぐ触れることからハンドケアとして商品化することを決めたといいます。
水とオイルを混ぜるために植物由来のタンパク質を加え、ミストとして噴射する際の力で一時的に乳化させる独自の処方によって、水分が肌に入り、その後オイルがふたをする仕組みになっています。手だけでなく全身に使え、特に髪への使用がおすすめだと上林さんは話します。透明椿油の軽さとウォーターの潤いが一緒に広がり、細い髪でも重くならず、内側は潤い、表面はサラサラに仕上がる独特の質感が生まれるそうです。

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