働く女性の生活をさらに輝かせるナチュラルな情報をピックアップ

CHOYA NATURAL BEAUTY

June 27 2025

Back Number

今が旬の在来種野菜

今回は、在来野菜の普及事業を行ってる、『warmerwarmer』の高橋一也さんにお話を伺いました。
在来野菜とは、昔から各地で育てられてきた、地域ならではの野菜のことです。最近の野菜と比べて、まず香りがとても豊か。切っただけでふわっと香るきゅうりや、火を入れると甘さが引き立つ人参など、五感で楽しめます。そしてもう一つの魅力は“味の奥行き”。一口目に感じる味のあと、じんわり広がる“裏の味”があるんです。苦みやエグみも、その野菜が持つ個性。初めて食べた人が「これ、野菜の味なんだ!」と驚く、そんな力強さがあります。 「日本最古のカボチャは1玉5キロ、岩塚キャベツは4キロ!」大きくて個性的な在来野菜たち。でも、野菜が300円でも送料が1500円…。そんな壁に
何度もぶつかってきた高橋さんが、「ないなら作っちゃえ!」と動き出しました。物流のプロ・福岡ソノリクとタッグを組み、埼玉県川口市に拠点を設立。野菜の集荷から東京への輸送までを効率化し、価格面でも農家にもやさしい仕組みをつくっています。「物流って、文化をつくることなんです」――そんな想いに共感したのが、福岡ソノリク副社長の園田裕輔さん。2024年6月1日、「在来野菜伝統作物商品販売統括部」が福岡ソノリク内に発足。伝統野菜の魅力と持続可能な農業を、物流の力で未来につなげる挑戦が始まっています。
毎週金曜日、全国各地から届く野菜を詰め合わせた「おまかせセット」が出荷されています。今週から仲間入りしたのは、福井県の伝統野菜・吉川ナス。なんと1000年以上の歴史があるんだとか!丸い形で、ヘタにはトゲがあるけれど、炒めるととってもジューシーで味が濃く、塩と醤油だけでも絶品です。
来週からは各地のキュウリも続々登場予定。産地によって苦味や食感、水の風味まで違ってくるのが面白いところ。水分たっぷりのキュウリから、その土地の“水の味”を感じるのも楽しみのひとつ。野菜って、実はすごく奥深いんです。
最近、在来野菜を育ててきた農家さんたちから「もう栽培や種取りをやめる」という声が増えてきたそうです。高齢化が進み、後継者がなかなか見つからないのが現状。一方で、「在来野菜を育ててみたい!」という新規就農者もいるけれど、なかなか地元の経験者とつながる機会がないのも事実。
そんな“受け継ぎたい人”と“やりたい人”をつなぐ橋渡し役として、地域の種や文化を守る取り組みができたら──。そうした思いで、今後は新たな活動も計画中だそうです。地方で在来野菜を作りたい人、情報を持っている人、どちらも大歓迎とのこと。ぜひ一緒に、次の世代へと野菜のバトンをつなげていきませんか?

warmerwarmer HP  詳細 >>|warmerwarmer Instagram  詳細 >>