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CHOYA NATURAL BEAUTY

Mar 11 2022

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岩手県・大槌の刺し子プロジェクト

東日本大震災から11年。今回は東日本大震災をきっかけに生まれた岩手県大槌町で作られる【大槌刺し子】をご紹介します。
お話を伺うのは、大槌刺し子スタッフの佐々木加奈子さんです。
まずは佐々木さん、東日本大震災が起きた時のことをお話してくれました。

「津波はやっぱり何回か、何波まで来たのかな。結構何回も繰り返して津波が来ていて町はもう本当に壊滅状態でした。津波が収まった後は今度は火事がいろいろなところから発生していて、その飛び火が山の方にまで飛んでしまい、火事の範囲も山の方まで広がってしまっていました。ですので火事が収まるまでは、とにかく避難場所から、さらに火からも逃げなければなりませんでした。とにかく大槌町は壊滅状態でしたね。大槌の中心部は、全てが津波に飲み込まれて無くなってしまっていました。その時は私も避難していたため、1日家に帰れなかったんですが、その翌日に通行できる場所があるということで、知り合いの車に乗せてもらって自宅に帰ったんですが、その時に見たこの街の風景は、もう何もない風景で開いた口がふさがらないというか言葉も出ず、その状況を目にしても信じることができなくて、受け止めることができませんでした。」

ここから、どうやって刺し子が始まったのでしょうか。

「震災当時、ボランティアの方が東京の方から5名いらっしゃいました。避難した人達のうち、男性はがれきの撤去作業活動などをしていたんですが、女性は避難所で何もすることなく過ごしていたんです。男性は力仕事で手伝いに出ることもあり忙しくしてたようなんですが、女性は本当にやることがなくて、1日をただその避難所で座って過ごすような感じだったっていうことを聞いてます。ボランティアの方々がそのお母さんたちを見て、何かさせてあげたいということで、糸と針と布さえあればできる刺し子を選んで、お母さんたちにやってもらったのが始まりです。刺し子は、その避難所からスタートしたものなんです。」

大槌刺し子、今は、どんな作品があるのでしょうか?

「大槌のシンボルであるカモメだったり、ひょうたん島等をモチーフにしたデザインで、今ですとコースターやマルチクロスを制作しています。今は飛騨高山の先生から教わった、刺し子の伝統柄をさしたバッグだったり、小物類ですとポーチでしたり、そのあたりをオンラインでもご用意させていただいています。また、巾着袋やショルダーバックもですね。新商品では、4月始まりの刺し子のカレンダーが発売になりました。この刺し子カレンダーは、カレンダーの台紙に刺し子をした布があしらわれています。刺し子のサンプル帳をイメージしたカレンダーなので、サンプル帳としても手にとっていただけると思います。」

最後に、佐々木さんはこんなお話もしてくれました。

「お客様に購入していただいて、私たちが刺し子さんと呼んでいる内職してくれている皆さんに、お金を渡すことができます。そういったことで、刺し子さんたちもそれをやりがいにして、自分の目標の作業量を考えながら、そして楽しみながら作品作りを生活の中に取り入れてくれています。それを活力にして、作っていただいてるところがあるのではないかなと思っています。初めて刺し子をしたもので得た500円をお孫さんに、ジュース代だよって渡せたことがすごく嬉しかったという言葉を聞いたことがあります。ネットで簡単にものが買える時代ですが、そうではなく自分が今まで使っていたものや、大事なものをどれだけ長く使っていくことができるのかということも考えて欲しいと思っています。例えば洋服やバックなど、ちょっとほつれてきたところを補強して、少しでも長く使えるように、長く付き合えるように工夫することや、その気持ちを大事にしてもらいたいです。」

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