温泉エッセイストの山崎まゆみさんが登場!
日本各地はもちろん、世界33か国の温泉を取材してきた山崎さんに、この春おすすめの「関東近郊×バリアフリー温泉」を教えていただきました。
誰もが安心して楽しめる“ユニバーサルツーリズム”の視点から選ばれた、注目の温泉地をご紹介します。
長野県・上諏訪温泉
長野県の上諏訪温泉では、2026年4月10日(金)〜12日(日)の3日間、「春のウィークエンド花火」が開催されます。毎日20時30分から約3分間、桜の季節に合わせたピンク色の花火が夜空を彩ります。春ならではの幻想的な景色が楽しめるイベントです。
この上諏訪温泉は、観光庁が推進する「ユニバーサルツーリズム」の優良事例としても知られています。
一般的に「バリアフリー」が設備面の段差解消など“ハード”を指すのに対し、「ユニバーサルツーリズム」はハードとサービス(ソフト)の両面、さらにデザイン性まで含めた“誰もが楽しめる環境づくり”を意味します。
上諏訪温泉の特徴は、地域全体でユニバーサルデザイン化を目指している点。諏訪湖を望む温泉宿が並び、対応客室からは花火を眺めることもできます。
中でも、入浴サポート体制が整っているのが大きな魅力。高齢の方や障害のある方にとって最もハードルが高いとされる“入浴”も、希望すれば介助サービスを受けることが可能です。
たとえば、上諏訪温泉 しんゆでは、貸切の機械式風呂を備えており、家族で安心して入浴のサポートができます。
神奈川県・湯河原温泉「おんやど恵」
関東エリアで長年ユニバーサルツーリズムに取り組んできた宿として知られるのが、「おんやど恵」。約30年にわたる受け入れ実績があり、その経験値の高さは大きな安心材料です。
館内には利用しやすいバリアフリールームが用意されており、初めての方でも快適に滞在できます。
特に注目したいのが貸切風呂。車いすユーザーでも入りやすい設計になっており、春には桜を眺めながらの入浴も楽しめます。
ユニバーサルツーリズムにおいて重要なのは「受け入れ実績」。初めて訪れる宿では不安もありますが、経験豊富な宿であれば、予約時に身体の状態を伝えることで、着脱式の手すりなど必要な備品を事前に用意してもらえるケースもあります。