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LISTEN UP!

Sep 5 2025

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いざという時に備える!くぼてんきさんと学ぶ防災の基本

今回のLISTEN UP!には、朝の情報番組「ZIP!」でおなじみのお天気キャスター、気象予報士のくぼてんきさんが登場!
実は“防災士”の資格も持つくぼさんに、地震など自然災害への備えについてじっくり伺いました。
9月1日の「防災の日」をきっかけに、改めて私たちも防災意識を高めたいところ。基本から最新の工夫まで、日常に取り入れられるヒントをたっぷり教えていただきます。
近年、地震や台風などの自然災害が全国各地で頻発しています。ニュースを見て「備えておかなくちゃ」と思うものの、つい後回しになってしまう人も多いのではないでしょうか。今回は主に地震発生時の行動や日頃の備えについて伺いました。
まず大切なのは「基本に立ち返ること」。地震が起きたとき、まず確認すべきは頭上や周囲です。落下物や倒れてくる家具がないかをとっさに判断し、自分の身を守ることが最優先。緊急地震速報が鳴ってから揺れが来るまでに数秒の猶予がある場合もありますが、震源が近いと速報が間に合わないこともあるので注意が必要です。
「ガスは自動で止まるタイプが多いので、慌てて閉めに行かなくても大丈夫。それよりも“安全な部屋”をあらかじめ決めておいて、そこに逃げることを意識してほしい」と、くぼさん。自宅だけでなく職場やよく行く場所など、シチュエーション別に想定しておくのが防災の第一歩だといいます。
その「安全な部屋」に置いておきたいのが非常用リュック。ただし置き場所や中身は工夫が必要です。寝室なら枕元に履き物を置いておくのも有効。ガラスが散らばった床を素足で歩かずに済みます。
では、そのリュックの中身をどう整えるべきか? 毎年9月1日の防災の日に点検する人も多いと思いますが、理想は月1回、難しければ季節ごとの見直しがオススメです。暑さ・寒さに応じた対策グッズを入れ替えると安心です。備蓄は1週間分を目安に。食品は「ローリングストック」方式──普段の食材を多めに備えて、使ったら補充する──を実践すると無理なく続けられます。
被災経験者からよく聞かれるのが「甘いものを備えておくと救われた」という声。ようかんやチョコレートなど日持ちするお菓子は、避難所でのストレス緩和にも役立ちます。意外な例では「おでん缶」が美味しくて心を和ませてくれた、という話もあるそう。
また、忘れてはいけないのがトイレ対策。断水で流せなくなるケースが多く、自分で用意する簡易トイレは「あればあるほどいい」とのこと。くぼさん自身も毎年ふるさと納税で補充しているのだとか。さらに、普段からお風呂の水を残しておけばトイレや洗濯、夏場の暑さ対策にも活用できます。 そして情報収集。2011年の東日本大震災ではSNS(当時のTwitter)が「生きた情報源」として大きな役割を果たしました。電車の運行状況やガス復旧方法など、リアルタイムの情報が大きな助けになったといいます。ただしスマホは充電が命綱。普段の持ち歩き用には小型バッテリーを、自宅には大容量のバッテリーを備え、手回し式や太陽光タイプもあると安心です。
最後に「毎日持ち歩いたほうがいいモノ」を聞いたところ、くぼさんは「小型バッテリーに加えて、笛と携帯用トイレ」と即答。笛は瓦礫の下などで声が出せないときに自分の居場所を知らせられるアイテム。小さく軽いのでバッグにひとつ忍ばせておきたいですね。
災害は「いつか」ではなく「いつでも」起こりうるもの。特別な準備ではなく、日常に少し取り入れる工夫が、いざという時の安心につながります。

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