TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES

ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分

TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES
2024.04.07
2021年、ヨーロッパで過ごした1週間

ニューヨークを拠点に活動するピアニスト・角野隼斗が
音楽を通した様々な”出会い”をもとに選曲と語りをお届けする
「TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES」

記念すべき初回は、コーナー名の由来から。
「MUSIC OF THE SPHERES」は角野が好きな言葉。
古代ギリシャの時代、天体は音を発していて、
天体同士でハーモニーを奏でていると考えられていた。
そんなロマンチックな情景からタイトルは付けられました。

〜角野隼斗プロフィール〜
現在28歳。
2018年、東京大学大学院在学中に
ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリを受賞。
2021年、ショパン国際ピアノコンクールセミファイナリスト。
“Cateen(かてぃん)”名義で活動する YouTube チャンネルは
登録者数が 130 万人超、総再生回数は1億回を突破。

楽曲「追憶」が制作された2021年ごろ、
ショパンコンクールでワルシャワにいた角野は、1週間ヨーロッパを放浪することにしたという。
当時は英語も話せなかったが、妙に開き直っていたという角野は、色々な人にメッセージを送ったそう。
返事があった人の中に、トリスターノというアーティストがいたそうで、パリからバルセロナへ弾丸で行ってセッションしたのだそう。
彼もクラシックがバックグラウンドでありながら、テクノやDJとのコラボもする面白い人で、初めての海外でのセッションは楽しかったという。

その後、ロンドンに行って、パリに行って、別のアーティストと会って、と過ごしたそうで、その経験がステップアップになったと語る。

そこから、海外の人とコミュニケーションすることへの怖さがなくなり、面白さへ変わっていったのだとか。

2022年、仲のいいカメラマンに連れられ、NYに初めていったとき、頻繁にライブに行ってセッションして過ごしたという角野は、街にいる人にエネルギー、個性があってパワーがあると感じた。それがガツンときて直感的に住みたいと思ったという。

同じく、NY在住だった坂本龍一について、本人にお会いする機会はなかったが、尊敬する音楽家であると語る。坂本龍一がNYに住んでいたこともNYに憧れるきっかけとなったそう。

坂本龍一の楽曲、「美貌の青空」について、『Ryuichi Sakamoto | Opus』という坂本龍一最後のコンサート映画で最後の力を振り絞って弾いている姿が印象的だったと語る。


本日の選曲
1. 追憶 / 角野隼斗
2. 美貌の青空 / 坂本龍一

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