TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES
ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分


6月15日の放送では、新曲「Planetary」をリリースしたばかりのPenthouseから、矢野慎太郎さん、大原拓真さんが登場!
新曲制作エピソードお届けしました。
***
今週はPenthouseのリハーサルスタジオからお届けしています。
ということで、今回はペントハウスからこのお二人に登場してもらいます。
矢野慎太郎さんと大原拓真さんです!
矢野
はい、どうもお願いします〜!よろしくお願いします!
大原
どうも、ベースの大原でお願いします。
角野
どうもどうも、ありがとうございます!
矢野
いや〜なんか、この3人ってちょっと新鮮じゃない?実は。
角野
確かに。前回はこのラジオにボーカルの浪岡さんと真帆さんが来てくれて。
で、今回はまた別のメンバーを呼ぼうってことでね。
大原
確かに、実はもう一人ね…
角野
本当は、ドラムの平井辰典くんもいるんですけど。
大原
そう、第3弾は平井さんとマンツーで!ドラムの話とかしたいかなと思ってて。
角野
やってましたね、そういえば。
大原
やっぱりね、マンツーで一番話したいメンバーが平井さんかなって。
角野
べ、別に呼びたくないってわけじゃないからね(笑)
大原
なるほどね〜。まぁ今日はちょっと、僕と矢野で我慢してください(笑)
角野
とんでもない!いやいやいや。
このお二人は僕の4つ上の代で、大学時代からの知り合いなんですよね。
僕が大学1年の時に、5年生で…
大原
僕は留年してたんで(笑)4年生の2月に就職決まったんですよ。
で、その最後の1年はもう遊び呆けててさ。その頃に角野が入ってきて。
角野
そうそう、僕の記憶では必ず中心にいましたよ(笑)
大原
いやいや、そんなことないけど!
角野
でもほんと、イベントとかには全部参加してたよね。
矢野さんはその時、もう社会人でしょ?
矢野
そうだね。就職して1年目で、しかも大阪に住んでたから。
だから実は、サークルの現役時代では角野とはかぶってないんだよね。
角野
でも合宿とかあったじゃないですか?
矢野
あー、そうそう。そういう時はOBとして参加してたかな。
角野
合宿でめっちゃ目立ってたから、それで印象に残ってて。
で、そんな感じで今Penthouseはツアー中で、
日本の五大都市プラス、台北とソウルにも行ったんですよね。
大原
いやほんとに。台北は実は去年もバンドでは行ってたんだけど、
そのとき角野はいなかったのよ。行けなかった。
角野
そうそう、行けなかったんですよね。
大原
だから今回は一緒に行けて、すごい嬉しかった。
単純にやっぱ角野と一緒にいたいんだよね、俺たちは(笑)
普通にね、一緒にツアー回りたいってのもあるけど、
一緒に話したり、ご飯食べたりするのも嬉しいじゃん、ツアーの時期って。
矢野
うん、ほんとそう思う。
角野
いやいやいや、もう嬉しいですね。
なんか、自分がいるとちょっとテンション上がるとか、そう言ってもらえるのは。
大原
いや、でも角野ってバンド内ではやっぱ末っ子ポジションじゃん?
矢野
そうだね、一番年下だしね。
大原
だからさ、なんか「可愛いな」みたいな(笑)
矢野
角野がいると、みんなの雰囲気がちょっと和らぐというか。
なんかあったかくなるよね。
いない時はちょっとピリッとするというか、
割とみんなロジカルに詰め詰めで考えるタイプだからさ。
角野がいると、その辺をパッと取っ払ってくれる感じはあるよね。
自由に言ってくれるから。
大原
そうそうそう。最終リハでもさ、「ここ変えよう!」って平気で言うじゃん。
あれ、なかなか他の人にはできないことだと思うんだよね。
矢野
うん、そうそう。最終リハだからこそ遠慮しがちだけど、角野は言ってくれる。
大原
それがめっちゃありがたいし、信頼できるなって思ってる。
角野
僕が普段あんまりリハに来れない分、
逆に客観的な視点を持って言えるっていうのはあるかもですね。
「こここうしたらいいんじゃない?」って。
大原
凝り固まってたところに、
角野が一言言ってくれて、「あ、確かに」ってなること、結構ある。
矢野
今回のツアーでも、そういう場面あったよね。
最終リハのタイミングで来てくれて、いろいろチェンジした部分とか。
大原
ただ、まだ全公演終わってないかもしれないから、内容は来週にとっとこう(笑)
角野
来週話しましょう(笑)
大原
せっかくこのラジオ聴いてくれてる人には、やっぱり俺らしか知らない角野の一面をさ。
角野
本当ですか?
大原
俺ね、けっこう好きなところがあって。なんか本当に、最初から楽器めっちゃ上手かったのよ。
音楽的に上手い人って、意外とちょっと世間とズレしてたり、ミーハーな王道通ってない人が多い印象だったけど、
角野はちゃんとその辺も通ってきてるんだよね。
時代的に言えば、西野カナさんとかAKBとか、ちゃんと聴いてたりして。
角野
震えてましたよね。
大原
そういうとこの話もちゃんとできるし、音楽的にもちゃんと自分の個性がある。意外とすごくキャッチーな人間なんだよね。
だから、そういうとこも含めて、接してて楽しいなって思う。
角野
いやでも、それで言うともう“キャッチーのど真ん中”だよね。
大原
俺は逆に“キャッチー”なことしかできないから、キャッチーさがない人とはちょっと相容れないこともあるんだけど、
角野はちゃんとそのキャッチーさがあるから、うん、仲良くできたなって。
矢野
確かに。音楽的にすごい人でも…
大原
そうそう、なんか変に選り好みしない感じが、すごく素敵だなと思いますね。
矢野
確かになあ。なんか住野からそういうとこ感じたことないかも。
嫌な感じとか、ほんとにないよね。
大原
お、なんかめっちゃ褒めるじゃん(笑)
ほんとに自由に生きてるからね。
矢野
いやでも、さすがに自由すぎるだろって思ったことあって。
韓国のフェス、「ソウルジャズフェス」に出たときにさ、"Taxi to the Moon"って曲でソロ回しがあったんだけど、
俺、ギターボーカルの浪岡で、角野って順番でソロを回す流れだったのよ。で、ソロじゃないときはバッキングやるって感じなんだけど、
俺がソロ弾き終わって、浪岡が弾いてるときにふと角野見たら、バッキングやめて、手振って踊ってんのよ(笑)
角野
いや、それはもう信頼でしょ。「矢野さんが弾いてくれるから」って。
矢野
いや、そうなんだけどさ(笑)
でも俺も、角野がいる前提でリズミカルな感じで弾いてたんだけど、「あ、いねえ!」ってなって、急いで軌道修正したよね。
大原
うまいですね〜。いや、ほんと「信頼」って便利な言葉(笑)
でもさ、1人でピアノやってる時って、ピアノやめて踊ったりとかできないでしょ?
角野
ないない。自分しか音出してる人いないし。
クラシックのコンサートだと手拍子もないから、完全に静寂の中で自分だけが音を出してる。
プレッシャーはあるけど、やりがいもあるし、でも、
自分が弾かなくても音楽が進んでいくっていうのが、なんかすごく楽しい。そこに楽しみを感じてる。
矢野
やっぱり全然違うよね、バンドでやるのと1人でやるのって。
こっちはこっちで楽しんでくれてるって伝わるから、それが嬉しいよね。
この忙しい中で来てもらってるけど。
大原
いやでも、角野ってほんと、思いつきで色々やってくれるから、それがこっちも燃えるんだよね。
ライブやってて楽しいポイントのひとつでもある。
角野
それがライブの醍醐味だよね。
***
***
お送りしたのはPenthouseで「Planetary」。
ついにリリースされましたね。
楽しい曲で。
大原
ね、これでもあれ。多分ニューヨークから取って送ってくれたよね。
角野
いや、これは東京で。
大原
そうか、東京かこれ。
でも、そのレコーディングの前にさ、フレーズを送ってくれたよね。
角野
それはそう、プリプロというか。やり取りはリモートでやってました。
大原
なんかあの感じ見ると、この曲はモチベーションあるというか、やる気をすごい感じた。
角野
いや、それはいつもありますよ(笑)
大原
いつもあるけど、この曲はいつもに増して、角野もテンション上がってる感じはあって、いいなと思ったね。
これは日本でとったけど、結構最近浪岡もさ、の昔よりピアノのフレーズに対して、こだわりとかも出てきてさ。
角野
そうですね。だから、最近のやり方としては要素多めに送って選んでもらう。
大原
やっぱそういう意識なんだ。
角野
ずっとピアノが、ちゃらちゃらなってるわけはないじゃないですか。
でも、一応全部やってみて、そこから間引いてって、ホーンがいたり、ギターが目立ったりっていう感じで作ってますけどね。
大原
なんかね、すごい瞬間あったのよ、レコーディング。僕もいたんです。
浪岡がなんかすごい無茶なことを言った瞬間があって。
ここは、音を途切らせたくないけど、このフレーズも弾いてほしいって言って、だから変なとこで手クロスしてて。
矢野
え、それどこ。
大原
いや、多分サビで。
角野
そう、よく聞くともうほとんど聞こえないと思うんだけど。
下の方で。3連で、てててててててててっていうのが、その、タータタっていうバッキングの下にはいってる。
矢野
それは知らなかった
角野
っていう意味のないことをします。
大原
いいなと思って見てたけど、
矢野
確かにね。我愛你って曲の時とかね。
あれが1番無茶したんじゃないの。
角野
なんか無茶に答える面白さみたいな一面もありますよね。
大原
かてぃんはどういう感じなの。ライブとかで弾いてるときは。
みんなの音、どんな感じで聞いてやってるの。
ドラムメイン?
角野
ドラム、ベースは聞いてます。すいません、ギターはあんまり聞いてない。
矢野
おい(笑)
角野
自分の音が聞こえなくなっちゃうからどうしようもないんですよ。
聞こえる時は聞こえるんですけど、ドラム、ベースとやっぱりグループしたい。
大原
いや、そうだね。でも結構気持ちいい瞬間もね、今回のツアーもあったし、「Planetary」やっててもあるんでね。
角野
そうだね。是非「Planetary」たくさん聞いてください。
ということで、大きいライブが。
なんとなんと、我々Petnhouse、
2026年3月16日、日本武道館でのワンマンライブが決定しました。
矢野
いや、ついにですね。ほんとに。
まあまあ、一足先にね、もう武道館立ってる方がいらっしゃるんですけど。
角野
下見は準備万端です。
矢野
その時もほんとにこういう感じで下見はみたいな会話をした記憶が。
冗談半分みたいな感じだったけど、本当に追いつけて嬉しいし。
大原
それこそさ、なんか角野的には1回立った場所ではあるけど、改めてバンドで立つっていうのはどうですか。
角野
もうなんかどっちがパーソナリティーかわかんないです。(笑)
先輩やっていただいて申し訳ないんですけど。
でもめっちゃくちゃ嬉しいし、なんか僕はそのタイトルに関わってないんですけど、「By The Fireplace」って、我々の最初の曲がタイトルに含まれてるっていうのも、こうエモーショナルな。
これって大原さんが決めたんですか?
大原
これはね、実は平井さんが決めたんだけど、これもちょっとエピソードがあって。
うちのライブのタイトルって、平井さんが考えてるんですけど。
僕の中ではもう武道館のタイトルはFireplaceにしようって思ってたんすよ。
したら、平井さんもそういうアイデアを出してきたから。
俺これやっぱ以心伝心だなと思って。
それはほんと嬉しかったですね、
でもほんとに、せっかく武道館ってこともあるんで、もちろん通過点と思ってますけど、1つのやっぱり始まってからの節目にはなるかなという意味は込めているので。そういうところも含めてね、最初からのファンの人も、最近のファンの人も来てほしいなとは思いますね。
角野
やっぱ武道館ってそういう気持ちになりますよね。
僕も同じようなことを自分でやる時に、その通過点だけれども、今までのこの総括でもあるな、みたいな。
矢野
いや、そうだよね。
大原
ね。全然細かいことは決まってないけど、ちょっと考えてる演出もいくつかあるんで、これだけはやりたい、みたいな。
矢野
そうですね。もしかしたら誰かが空を飛ぶかもしれないです。
大原
まあ。それはちょっと乞うご期待。(笑)
角野
そんなとこに期待されていいのかな、ちょっと。
まあまあまあ
矢野
ね。ということでね、今ね、受付としてはPenthouseのファンクラブPentclubの先行が受付中ですかね。
もう今から気になってる方、是非Pentclubの方からお申し込みいただけたらと思います。
大原
矢野が進行してる
角野
パーソナリティーですよね。
いや、情報ありがとうございます。ろそろ時間になってしまったんですけど、全然時間足りないということです。
来週もお2人登場いただきます。来週もよろしくお願いします。
角野
さあ、ここで番組からお知らせです。TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERESの新しいグッズが出来上がったようです。
僕も今初めて見てますがオリジナルロゴ入りのノートです。
矢野
ちゃんとしてますね。なんて言うんですか、ハードカバーみたいな。
大原
いいですね。使いやすそうだし、おしゃれだし。
うちのバンドにはもう常に手帳を持ち歩く大島真帆さんというボーカルの人がいますから。
角野
確かにいいっすね。いや、僕もなんか一時期、数ヶ月前につけてたんすけど、手帳を。
コーヒーをぶちまけて、全部なんか字が滲んじゃって。
大原
前もなんかMacかなんかにパスタかなんかぶちまけてたよね。
角野
あれはね、大丈夫だった。無傷でした。
フローリングだけちょっと、明太子臭くなった。
それぐらいでね、大丈夫でした。
話しはつきないですが、今週からこちらのノート、オリジナルロゴ入りのノートを毎週5名の方にプレゼントいたします。
角野隼斗へのメッセージや質問とともにノート希望と書いてご応募ください。
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