TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES

ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分

TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES
2024.07.21
初の武道館公演

ニューヨークを拠点に活動するピアニスト・角野隼斗が
音楽を通した様々な”出会い”をもとに選曲と語りをお届けする
「TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES」

7月21日の放送では、7月14日に行われた日本武道館単独リサイタルについて語りました。

武道館でのコンサートが決まってから、何ができるのか、何をしたらお客さんに満足してもらえるのか、ゲストを入れるのかオーケストラを入れるか何ヶ月も悩んだそう。

コンサートの日、7月14日は角野隼斗29歳の誕生日。
今までの人生の集大成のようなライブを目指しながら、それだけじゃなくて未来に繋がるようなこともやりたいと思い、何ヶ月も悩んでセットリストを決めたんそうです。

コンサートはクラシックから始まった。
集大成を表現するにあたって、原点である小学生の頃に弾いていたショパンから始めた。
次に24調全てを使ったトルコ行進曲の変奏曲、リストのハンガリー 狂詩曲第2番、新アルバムに収録される「Human Universe」をグランドピアノ一台で演奏した。

後半は、アップライトピアノ、シンセサイザー、武道館のために購入したProphet-10を導入して即興演奏、「追憶」「3つのノクターン」そしてポレロで終わるという構成になった。

コンサートホールと比べ、照明やなどの演出でできることが多い武道館だが、あえてピアノと角野だけで勝負しようということで照明は引き立てるくらいにしようというのも悩んで決めたそう。

限りなく小さな音を聞いた時に どんな空気になるのかということに興味があり、
でもコンサートホールじゃない場所でどれぐらい静かになれるのかという懸念はあったそうだが、1万3000人がその空間にいるとは思えないような美しい静寂があって貴重な体験だったと振り返った。

センターステージということで、360度お客さんに囲まれた環境での演奏は非現実館を感じざるを得なかったそう。
しかし、お客さんとの距離は遠い感じがしなかったそうで、時間が経てばいい気持ちで演奏ができたと語った。

前半、角野の背中にセミが止まっていたそう。
演奏している時は気づかなかったそうだが、立ち上がった瞬間に何かが飛び立つのが見えたそうで、最初は幻覚だと思ったんだとか。
さらに、そのセミは後半にも現れ、アンコール前にバックステージに戻る時には足に止まっていたんだそう。
一人でステージに立つのは大変なことですから、誰かがいてくれるっていうのはありがたいことですねと語った。

武道館ならではのものとして「立体音響」に挑戦したそう。
シンセサイザーの音を360度配置したスピーカーから回しながら出すことでお客さんの立体音響を試した。
神秘的な浮遊感を少しでも感じてもらえたらいいなと語った。

最後はお客さんにバースデーソングを歌ってもらい、ありがたかったと振り返った。

武道館での模様は即興演奏などの部分は、かてぃんYoutubeチャンネルのアーカイブで配信の模様を期間限定で観ることができます!

さらにWOWOWで
「角野隼斗 ピアノリサイタル at 日本武道館 スペシャルエディション」と題した番組が9月1日にオンエアされます!
メイキング映像と合わせてリサイタルの模様をお届けする予定です。

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