TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES
ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分
7月26日の放送では、アムステルダムでのリサイタルデビューや
最近お気に入りの音楽について語りました!
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今回はフランクフルトからお届けしております。
先週はパリに行った後にオランダのアムステルダムに行きました。
コンセルトヘボーという歴史的なコンサートホールがあるんですが、そこでリサイタルデビューをさせていただきまして。
去年はオーケストラと演奏したんですけど、今回は1人ということで、大変に緊張しましたが、でも、なんかやっぱりとてもいいホールで、僕が大好きなホールで。
ピアノリサイタルで、ピアノ1台なんで、1台でこの2000席の客席の空間を、ピアノの音で満たさなければならないわけなんですけど、その、ほんとに真に空間とピアノで隅々までこう、埋めている感覚を感じられたと言いますか。
隅々まではね、僕はステージ上にいるわけですから、それは感覚だけなんですけど、そんな感じがして、とても充実した演奏会だったなと思うんですが。
コンセルトヘボウって作りが特殊で、入場するときに、赤いカーペットの階段を下りていく形でステージに向かっていくんですね。
大体20段ぐらいなのかな、もうちょっとあるかな。だから、いわゆるテレビのMステみたいな感じのイメージですよね。
なんで、最初はいいんですけど、カーテンコールの時に、アンコールとかなんとかで、何度かこう行き来するわけですよね。
で、だんだん、お客さんを待たせるのも申し訳ないなみたいな気持ちになってきて、最初はこう厳かにちゃんと1段1段上り降りしてたんですけども、最後の方になると1段飛ばしとかで来るようになって。「まあまあいいのかな」と思いながら、でも「遠いししょうがないよな」とか思いながら、学校の階段みたいなノリでこう上り降りしてましたね。
そんなことはさておきですね、ちょっとドイツの生活について話したいんですけど。
今ラインガウ音楽祭のアーティストレジデンスということで、フランクフルトに割とこの夏は多く滞在していてホームステイしてるんですけど、自然とやっぱりドイツ語も多少は学ぼうという心持ちになりましてですね。
みんな英語を話してくれるので、なくても生きてはいけるのですが、クラシック音楽家たるもの、ドイツ語は学ばなければならないだろうという、そういった心持ちもありまして。多少は学んでいるわけですが、結構やっぱり英語と近いところがあるので、同じゲルマン語族っていうんですか、それで、1つ対応関係のルールを覚えると一気にたくさんのドイツ語を覚えられるというのが、英語との対応関係において覚えられるというのがあって、面白いなとか思いますけどね。
ただ、そのホームステイ先の方、アクセルって言うんですけど、アクセルはドイツ人で、英語も話してはくれるんですが、そんなには普段から話しているわけではない感じで。
なので、ドイツ語の直訳なんだろうなという英語を話す瞬間があるんですよね。
例えば、朝起きる時のこと、「アイ ウェイク アップ」って言うじゃないですか。英語だと。それを「アイ スタンド アップ」、立ち上がるみたいな英語で言うんですけど、絶対英語だとそうは言わないから「これはドイツ語だろうな」と思って調べると、確かになんかスタンド由来の言葉を使っていたりね。
あとエアコンのことを「クラマティゼイション」って言ってて、その「クリマティゼイション」って面白いなと思って。ま、クライメット、気候を“気候ゼーション”する、なんとなくはわかるじゃないですか。なんか気候を無理やり司ってる感じ。
英語を話してるはずなのに、なんかそこの英語の中の英語っぽくなさからドイツ語を学べるっていう、なんかこの不思議な体験をしてますね。
でも、日本語になってるドイツ語由来の言葉もわりかしあって、例えばアルバイトとかはもともとドイツ語ですね。「アルバイテン」っていう働くっていう意味の動詞ですけど、そこから来てると思いますね。
あとはカルテ。病院のカルテも、あれもカードと一緒の語源でしょうね。
あとはドッペルゲンガーとかもそうですね。まあこう、気ままに頑張っていきたいと思います。
言語の話で言うとですね、最近好きなアルバムがありまして、ロザリアというスペインのアーティストの最新のアルバムですかね。『LUX』というアルバムがあって、これが、スペイン語が中心なんですが、その中でラテン語とか英語、アラビア語とかいろんな言語、全部で14もの言語が使われているアルバムでして。
もうこのアルバムがそのクラシック音楽とかオペラに影響を受けて作られていて、ただ、それが現代的なビートと共存して、それが安っぽくもならずにめちゃくちゃかっこいい。
クラシック音楽の現代的な解釈の1つのものすごく説得力のある方法を見たというか、とにかく好きなアルバムですね。
ペペロンチーノ作りたくなって、思い立って。
僕、料理なんかもう数年間ぐらいした記憶がないんですけど、急に思い立ってしまって。
でも、なんでそうなったかというと、これは先週、パリの友達の家に行った時に、友達が、シェフの友達なんですけど、めちゃくちゃうまいペペロンチーノ作ってくれて。で、もちろん彼のようにはできないだろうけど、でも、ペペロンチーノを家で作れる人生めっちゃ楽しそうだなと思って、ちょっとその憧れを抑えきれず、初心者ながらにも試してみることにしたんですが。
スーパーマーケットに行って、唐辛子とパセリとスパゲッティとニンニクと買って、で、見よう見まねで作ってみましたけど、楽しいですね、料理というのは。
全然うまくいかなかったですけど、でも、なんか作るということはとても楽しいことだなと思いましたね。
すごいポジティブですけど。
まあまあ、ニンニクとオリーブオイルが使われてたら、そりゃまずくなることはないわけですけど、まあ、やっぱりもう改善の余地がたくさんある感じでしたんで、また何回か挑戦してみたいな、なんて思ってますけど。
夏になるとペペロンチーノが食べたくなるのは私だけでしょうか。
どう体が反応してるのか、ちょっと詳しくは知らないんですが、夏に必要なものがそこに入ってるような感じがするんですよね。暑い時に特に食べたくなる。
ニンニクなのかな、オリーブオイルなのかな。
でもとにかくドイツは、そんなに食べ物の評判は高くはないですけど、美味しいものもあって、ケバブが特に美味しいですね。「ドネルケバブ」って言うんですけど、これはもう栄養的にも炭水化物とタンパク質と野菜と肉全部含まれてるんで、結構ドイツにいる時は重宝します。
ところで、いよいよ今週の水曜日、7月29日にPenthouseのニューアルバム『Collectivism』がリリースされます。
我々の3枚目のオリジナルアルバムとなります。
約1年9か月ぶりぐらいですね。全10曲収録ということで、是非楽しみにしていてほしいんですが、角野隼斗がお届けしてきました『TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES』、そろそろお時間となってしまいました。
8月14日、15日は北海道で開催されるRISING SUN ROCK FESTIVALにPenthouse、そして石若駿、マーティ・ホロベックとのトリオで出演します。
その他にも8月末はコンサートが盛りだくさん。
また、8月23日日曜9時からはラインガウ音楽祭のオープニング公演がWOWOWライブ/オンデマンドで放送、配信されます。
詳しくはオフィシャルサイトをチェックしてください。



