TOKYO TATEMONO
MUSIC OF THE SPHERES

ピアニスト、角野隼斗が音楽を通した様々な”出会い”を語る20分

TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES
2026.04.26
斎藤工さんとの対談2週目

4月26日の放送では、
斎藤工さんとの初対談の模様をお届けしました。

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角野:今週も先週に引き続き、斎藤工さんをお迎えしています。よろしくお願いします。

斎藤:よろしくお願いします。

角野:監督の仕事を始められたのは、いつ頃なんですか?

斎藤:20代の最後ですね。29歳くらいの時に、
企画で「映像を撮ってみないか」という話をいただいたのがきっかけでした。
ただ僕、20代は俳優の仕事がほとんどなくて、いわゆる下積みの時代だったんです。
そんな中で唯一レギュラーのような仕事が、映画を紹介する役割でした。
「映画秘宝」というニッチな映画雑誌で連載を書いていて、
それを見てくれた方がWOWOWの映画番組に声をかけてくださって。
結果的に13年くらい続く番組に関わることになりました。
俳優というよりも、映画が好きということで仕事をいただいていた時期が長かったですね。

角野:そこから監督にはどう繋がっていったんですか?

斎藤:福山雅治さんとの出会いが大きかったです。
面識はなかったんですが、ラジオにゲストで呼んでいただいた時に、
「君は映画を撮った方がいい」と本番中に言ってくださって、
さらに「出資するよ」とまでおっしゃっていただいて。
その時、いくつか温めていた企画があったので、それを形にしてプレゼンして、
実際に出資していただいて初めて長編映画を撮ることになりました。

角野:すごい出会いですね。

斎藤:本当に不思議なご縁ですよね。偶然のようで、全部が繋がっているような感覚があります。

角野:俳優と監督、両方をやるのは大変そうですが、その違いはどんなところにありますか?

斎藤:監督をやって初めて分かったのは、俳優が関わるのって作品のかなり後半なんですよ。
1から10までを制作工程とすると、俳優は7くらいから参加する感覚で。
それまでは見えない仕事が本当に多い。最初に監督をやった時は「こんなに後半なんだ」と驚きましたね。

角野:最近は俳優が制作側にも関わるケースが増えてますよね。

斎藤:そうですね。ハリウッドでは主演がプロデューサーを兼ねることも多いですし、
日本でも俳優が企画から関わる流れが増えてきています。その延長で監督になる人も多い印象です。

角野:僕はニューヨークにすごく憧れがあるんですが、やっぱり特別な場所ですよね。

斎藤:そうですね。街を歩いている人がみんな主人公みたいに見えるんですよね。
短い滞在でも、「この場所で生活したら自分は何者なのか」を
常に問い続けることになるだろうなと感じました。自然と自分のルーツに向き合う場所だと思います。

角野:日本で活動するクリエイターとして、大事なことって何だと思いますか?

斎藤:やっぱり自分のルーツやアイデンティティをポジティブに捉えることじゃないですかね。
それを表現することが、結果的に面白さに繋がると思います。

角野:これからの時代、クリエイターとして意識していることはありますか?

斎藤:世界が近くなっているようで、逆に遠くなっている部分もあると思っていて。
だからこそ、自分が見えていないもの、解像度が低くなっていることに気づくことが大事だと思っています。全部を理解することはできないので、その中でベストを尽くすという感覚ですね。

角野:現場でも音楽を使った演出をされているんですよね。

斎藤:そうなんです。リハーサルでは音楽を流して、そのシーンのリズムや空気感を共有します。
本番では流さないんですけど、事前に全員で感覚を揃えることで、
照明や美術なども含めて一体感が生まれるんです。
結果的に編集の段階でもすごくハマるので、
自分にとっては音楽を軸に作品を作るというのが一つの方法になっています。

角野:ぜひいつかご一緒できたら嬉しいです。

斎藤:こちらこそ、ぜひお願いします。

角野:2週にわたってお話を伺いました。ありがとうございました。

斎藤:ありがとうございました。

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