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7月12日の放送では、ポルトガルと日本を拠点にするフォトジャーナリスト
乾祐綺さんに、ポルトガルの“ほどよい生き方”と夏の旅の楽しみ方を伺いました!
Q:乾さんは、なぜポルトガルを活動拠点に選んだのですか?
A: 約60カ国を取材する中で、ヨーロッパを拠点にしたいと考えていました。実際にポルトガルを訪れた際、穏やかな気候や優しい人々に触れ、「ここは自分に合っている」と直感。現在は2022年から日本とポルトガルの二拠点生活を送っています。
Q:新刊『西の果てで見つけたポルトガル人のほどよい生き方』では、どんなことを伝えていますか?
A: ポルトガルで暮らす中で感じた「程よい生き方」をテーマに、人々の穏やかな価値観や暮らしを、旅のエッセイと取材記事を交えながら紹介しています。ポルトガルという国をさまざまな角度から知ることができる一冊です。
Q:「A Avó Veio Trabalhar(おばあちゃんは働きに行く)」とはどんなプロジェクトですか?
A: リスボンの高齢女性たちが集まり、刺繍作品を制作・販売する社会参加プロジェクトです。単なる福祉活動ではなく、高齢者が「働く」ことで社会とのつながりや生きがいを得ることを目的としています。
Q:このプロジェクトにはどんな歴史的背景がありますか?
A: ポルトガルでは1970年代までサラザール独裁政権が続き、女性は自由に働いたり外出したりすることが難しく、家の中で刺繍をする文化が育まれました。その過去を前向きな力に変えようと、刺繍を通じて高齢女性が再び社会へ出る機会を生み出しています。
Q:プロジェクトにはどのような成果がありますか?
A: 刺繍作品はイベントなどで販売され、企業とのコラボレーションやCM出演も行われるなど、ポルトガルを代表する社会課題解決プロジェクトへと成長しました。参加者からは「新しい家族を見つけた」といった声もあり、孤立防止や心の支えにもなっています。
プロジェクトのキャッチコピー「The Old is New Young(老いは新しい若さ)」。
老いを前向きな価値として捉え直し、人生の新たな可能性として表現しています。
Q:昨年、日本で行われた「アボ(A Avó Veio Trabalhar)」のおばあちゃんたちとのツアーでは、どこを訪れたのですか?
A: ポルトガルとゆかりの深い長崎や乾さんの故郷・福岡、東京のポルトガル大使館などを約2週間かけて巡りました。
Q:日本ツアーはどのようなきっかけで実現したのですか?
A: 乾さんが雑誌でアボの活動を紹介したことが評判となり、「日本に行こう!」というおばあちゃんたちの声がきっかけで実現しました。まさか本当に実現するとは思わず、乾さん自身も驚いたそうです。
Q:ツアーで印象的だった出来事は?
A: 長崎・出島でおばあちゃんたちが浴衣の着付けを体験したことです。ポルトガルと日本の歴史的なつながりを感じられる場所に、ポルトガルのおばあちゃんたちが立っている光景に、乾さんも感慨深さを覚えたと語りました。
Q:夏のポルトガルはどのように楽しめますか?
A: ビーチやバカンス、ショートトリップがおすすめです。美しい海岸線で知られる南部・アルガルヴェ地方、特にアルジェズール周辺がおすすめで、友人が営むゲストハウスにも案内したいです。
Q:おすすめのポルトガル料理は?
A: 「アロス・デ・マリスコ(Arroz de Marisco)」という魚介のリゾットです。ポルトガルは魚介やお米をよく食べるため、日本人にも親しみやすく、魚介のだしが効いたシンプルながら味わい深い料理だと紹介しました。
Q:おすすめのお土産はありますか?
A: ポルトガルのスーパーマーケット「コンティネンテ」や「ピンゴ・ドーセ」のエコバッグです。デザインがかわいらしく、本の中でも紹介しているお気に入りのお土産だそうです。
Q:今後さらに取材したいテーマは?
A: 書籍でも紹介した「アボ」の活動をさらに深く掘り下げたいと考えています。特に、おばあちゃん一人ひとりの人生や歴史に焦点を当て、そのストーリーを伝えたいと話しました。
Q:おばあちゃんたちからどのような話を聞いていますか?
A: サラザール独裁政権時代や、1974年の「カーネーション革命」当時の体験など、歴史を直接知る世代ならではの貴重な証言を聞くことができるそうです。

