ARTS COUNCIL TOKYO
CULTURE COLLAGE

Podcast ART

東京に集うカルチャーをコラージュしていく10分間。
アーツカウンシル東京のプログラムの中から、ピックアップしたトピックをお届けします。

2024.09.15
ネクスト・クリエイション・プログラム チームアップ!オペラ「トスカ」

東京に集うカルチャーをコラージュしていく10分間
今、東京で注目の文化や芸術の中から、ピックアップしたトピックをお届けします。

9月15日の放送では、9月22日にたましんRISURUホールにて開催される
ネクスト・クリエイション・プログラム チームアップ!オペラ「トスカ」について、
演出家の粟國淳さんにお話を伺いました。

粟國さんは、東京生まれローマ育ち。
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院でヴァイオリンと指揮法、
さらにオペラの演技・演出法も学ばれました。
その後、ローマ歌劇場日本公演に日本側スタッフとして参加し、
その業績によりローマ歌劇場の演出部で活躍。
日本でも演出助手として活動を開始し、
様々な公演で来日する巨匠達のアシスタントを務めました。
現在では、ヨーロッパを拠点に活躍の場を広げ、
様々な作品を手がけていらっしゃいます。

粟國さんはお父様がオペラ演出家で、
幼少期から常に周りにはオペラが流れていたのだそう。
お父様からは、オペラに関わるなら指揮者になれ、演出家はライバルになるからダメだと言われていたそうですが、22歳の時にお父様が亡くなり、改めてオペラの魅力と自分のやりたい道を考えて演出家になることを決めたそう。

ヨーロッパと日本で演出家として活躍されている中
ヨーロッパと日本の違いとして、「劇場の在り方」をあげられました。

チームアップ!オペラ「トスカ」は公演に向けて、
様々なワークショップも実施されました。
その中で、
「オペラの登場人物になる《児童合唱・演技》」
「オペラに出演する《合唱》」は、粟國さんが指導されました。

子供たちがデジタルの世界ではなく、人間が物を作るというアナログの世界で、
会話をしたり触ったりして何かを感じることはすごく大事だと粟國さんはおっしゃいます。
粟國さんでも簡単ではないイタリア語やラテン語でのオペラの歌唱を自分たちでマスターし、真剣に取り組んだことが作品の強さにもなっていく企画だとおっしゃいます。

そして、今回の公演の見どころは、「ドラマ」だそう。
オペラは昔、今でいうところの映画のようなもので、
コメディのストーリーもドタバタ劇もある。
その中で「トスカ」はドラマチックなジャンルのもので、
お客様が素敵な歌だな、素敵な声だなというところだけではなく、
ドラマを見ていただくことが魅力であり、フォーカスを当てている部分になっているとのことです。

ネクスト・クリエイション・プログラム チームアップ!オペラ「トスカ」は、
9月22日にたましんRISURUホールにて開催されます。
詳しくは公式サイトをご覧ください。

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