ガーリーテイストをスクリーンを通して見せてくれる映画監督、Sofia Coppola。
今回注目するのは、Sofia監督の現場で、長年スナップ写真を撮ってきた
アンドリュー・ダーハムさんの作品をまとめたフォトブック
「Andrew Durham Set Pictures Behind the Scenes with Sofia Coppola」に注目しました。

お話を伺ったのは、発行元のDUブックス編集長で制作を担当した稲葉将樹さん。

▼この本が生まれたきっかけは？
96年頃「Baby Generation展」という展覧会がありました。
その時の印象がソフィアさんに影響を与えているのだと思います。
それがその後の「ヴァージン・スーサイズ」や、「ロスト・イン・トランスレーション」で
東京で撮影することに繋がりました。
その時のカタログの編集や企画をしていた林さんという方と、
コーディネートをしていた川崎さんという方が20年ぶりにリユニオンして、
ソフィアの、監督20周年を祝う本を作れないかと、
監督の舞台裏の写真集なんかどうだということで始まりました。

編集を担当されたのは、ソフィア監督が参加した
1996年の東京でのグループ展を企画した、
ジャーナリストの林央子さん。

▼コンセプトは？
この本には、映画のスチールにはないカメラや機材が映っていたり、
マリー・アントワネットの貴族の格好をした俳優が携帯をいじっている不思議な写真集。
昔の時代の映画であっても、現代のものが映り込んでいるほうが、
違和感が面白いのでは、というコンセプトで
それに基づいて写真を選んでいます。
自然な表情の俳優さんたちに注目です。

▼ソフィア作品について
ソフィアの映画を見たことがない人でも、
ソフィアの雰囲気はある程度共有されていると思う。
一貫された色使いや、映画のストーリーは置いておいても
見た後に「いい映画を見たな」と思えるのがソフィアの映画。
ソフィア自身がファッションをやっていたので
ファッションをやる監督ならではの細部へのこだわり、
細やかな色遣いや、細やかな小道具などは、
他の映画監督に比べてこだわっているポイント。

▼お知らせ
Sofia Coppolaの映画監督としての姿を１冊にまとめた
20周年記念、メモリアル・フォトブック
「Andrew Durham Set Pictures Behind the Scenes with Sofia Coppola」
2月2日発売。
現在、表参道BOOKMARC、TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、
新宿ブックユニオン、ディスクユニオンシネマ館で先行発売中です。
※2000部限定

DU BOOKS