HEARTY NOTE

“暮らしを見つめなおせば、人生が豊かになる“世界のライフスタイルから、人生を鮮やかに彩るヒントを学ぶ10分間

2023.07.16
マレーシアの暑さ対策

世界のさまざまな暮らしから、
人生を鮮やかに彩るヒントをもらう10分間。

暑い毎日が続きますが、一年中、暑い国というのは、どのように暑さと
共存しているのでしょうか? 
もしかしたら、参考になることがあるのでは?ということで、
海の日を前に、今日はマレーシアの暑さ対策について注目しました!

ご紹介いただくのは、マレーシア在住16年目、
現地情報を発信しているサイト「kura-kura net」の
運営をされている、通称「くらくらさん」です。

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マレーシア自体は熱帯雨林気候に属しており、年間を通して最高気温で30度を超えるぐらいの
湿度は90%から100%という日がほとんどで、すごく暑さを感じるそう。
日差しも赤道直下で強く、熱中症のリスクが非常に高い国です。

熱中症の秘訣としては、子供の頃から外出するときには、
2Lぐらい入るプラスチックのボトルっていうのがもうみんなが持ち歩くそう。
また、水シャワーを1日に何度も浴びる習慣があり、
朝起きたときはもちろん、お昼間に家に帰ってくる機会があれば、
特に暑い日だとすぐに水シャワーを浴びて、夕方、寝る前にも浴びるます。
公衆トイレや空港とかバスのターミナルなどでもシャワーを浴びる人もいるとのこと。

全ての食べ物とか飲み物は、体を温めるものと体を冷やすものに分類されています。
例えば、ドリアンや紅茶は体を温めるため、そういったものは暑い日はあまり飲まずに、
コーヒーなどは体を冷ますと言われるので、コーヒーを飲んだり、
大麦を砂糖を混ぜて水でずっと煮立たせたもので、体を冷やす役割がある
バーリージュースというものをよく飲んだりするそう。
また、ココナッツジュースや体を冷やす中国漢方をお茶の形にした飲み物である、
リャンテーという飲み物も定番なのだとか・・・!

マレーシアでは、子供の頃から、暑さ対策を徹底的に教えられるそうで、
最近では、「熱中症」という言葉も使われていて、
マレー語では「STROK HABA(ストロークハーバー)」と言います。 
特に今年は、エルニーニョ現象が強まるという予測をしていて、
保健省が、熱中症の注意喚起をしているそうです。

これらの対策に加え、マレーシアの人たちが、
日中活動するサイクルには、特徴があります。

くらくらさんが初めてマレーシアに訪れた際、無理をしないライフスタイルに
カルチャーショックを受けたそう。
マレーシアの人々は、暑い日には昼寝をたっぷりとり、せかせかしておらず、
文化として全体的に暑い日は動いちゃ駄目というのが、
子供の頃からあるんだと思うとお話ししていただきました。

日が落ちてから活動が増え、大体6時台、仕事が終わった後は家に帰って、シャワーを浴びて、
そこからショッピングセンターなど、街中に出かけ、夜ご飯を食べにいくとのことで、
小さな子供も夜中の12時ぐらいまでよく見かけるそうです。
9時ぐらいからパジャマ姿でショッピングセンターに出かける姿も多く見かけるとのこと。

そして、朝も暑くなる前に行動してしまわないといけないため、朝の活動も早く、
昼寝をしないと生活が成り立たないくらいの生活をしています。

子供のスクールバスのお迎えも、早朝5時とか、4時半ということもあるそうで、
子供を送り出したら、暑くならないうちに市場へ行って、買い物をして、
それから家のことをするそうです。
午後のいちばん暑い時間帯は、昼寝をし、
暑いときは「動いてはいけない」という教えもあるため、街にはあまり人がいないそうです。

マレーシアは日本と比べると、仕事の生産性は低いかもしれないが、
QOLは高いと感じる人たちが多い国だということを教えていただきました。


現地情報を発信しているサイト「kura-kura net」の詳細は、
こちらから

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今回は、マレーシアの暑さ対策から、
暮らしを彩るヒントをいただきましたが、
ナビゲーター・小川紗良にも、こんな体験があります。

来たる真夏に備えて、私はいつも梅雨ごろから心構えをしている。

茹だるような暑さになってから熱中症対策をしても遅い、というのが私の持論だ。
もっと早い段階から、少しずつ、「夏がやってきますよ」と予告しておく必要がある。

具体的には、まずごはんをしっかり食べること。暑くなってくると、
知らず知らずのうちに食べる量が減りがちだ。
そんな時、私はちょっと多いなと思うくらいごはんを食べるようにしている。
本格的な暑さがくる前に、エネルギーを蓄える。

暑いからといって、身体を冷やしすぎないこともポイントだ。
猛暑と冷えた空間を行き来していると、寒暖差でやられてしまう。
初夏にさしかかったらいきなり冷房をつけるのではなく、まずは風通しや光の加減で調整する。

体も心も、急激な変化には耐えられない。少し手前から準備をして、真夏の日差しを跳ね返す。

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