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2025.01.28
能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」

1月26日の放送では、能登で震災後、ボランティアツーリズムや輪島塗りのレスキューなど
地域文化を守る活動を行っている
ベンジャミン・フラットさんと船下智香子さんご夫妻に注目しました。

ベンジャミンフラットさんと船下智香子さんは能登で能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」を経営しており、震災後はボランティアツーリズムや輪島塗りのレスキュー活動を行っています。

Q. 能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」は
1日5組限定の能登イタリアンと発酵食を楽しめる場所で、木のお風呂も特徴です。
また、フラットさんの能登イタリアンは国内外から注目を集め、デンマークの「noma」の料理チームが訪れたこともあります。

Q. どうして能登に移住することになったのですか?

フラットさんがシドニーでシェフをしている時、智香子さんがワーキングホリデーでオーストラリアに滞在しており、ホストファミリーがフラットさんの家族だったことから出会い、能登に移住し、地域の文化に触れながら生活を始められました。

Q. 能登に移住してどんな文化に驚きましたか?

フラットさんは能登特有の食文化や発酵食品に驚き、特に「イシリ」や「コンカイワシのぬか漬け」などに感動したそう。

Q フラットさんの宿ではどんな発酵食品を提供していますか?

宿では、能登の発酵食文化を体験でき、イシリ、魚醤やイワシのぬか漬けなどが提供されます。
これらは、昔ながらの保存方法を取り入れた知恵の結晶なんだそう。

Q「イシリ」とは何ですか?

イシリは、能登で作られる魚醤で、イカやイワシを1年以上塩につけて発酵させて作られます。能登で作られているものが「イシリ」と定められています。

Qボランティアツーリズムについて教えてください。

震災後、宿の営業を休止し、ボランティアツーリズムを行っていらっしゃいます。
宿泊と簡単な食事を提供し、ボランティア活動を支援していて、
参加者は、力仕事が得意でない方でも参加できる活動を通じて地域復興に貢献できます。

Q震災後の宿の状況はどうですか?

宿の本館は一部損壊しましたが、修復作業が進んでいます。

Q輪島塗りのレスキュー活動とは?

輪島塗りは能登の重要な文化財で、震災で多くが破損してしまいました。
フラットさんは、壊れた輪島塗りを預かり、修復して次の世代に繋げる活動を行っています。また、ボランティアがその修復作業を手伝うことができ、
輪島塗りは長いもので300年前のもののあり、長く、愛され、使用できるものとなっています。
修復されたものは200客ほどはお嫁に出して、100客ほどは能登の方に無償でお渡しをされています。

フラットさんの宿は2025年4月から再開予定で、輪島塗りや自家製能登イタリアン料理、郷土料理を楽しむことができます。

Q. メッセージはありますか?

智香子さんは「能登に足を運び、地域の状況を見て、美味しいものを楽しんでほしい。そして心のどこかで能登のことを思ってくれたら嬉しいです。」そしてフラットさんは「能登をサポートしてほしい、そして4月から一緒に料理を楽しんでほしい」とおっしゃいます。

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