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2024.10.27
全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんと美術館に訪れてアート鑑賞

10月27日の放送では、全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんと
美術館に訪れてアート鑑賞してきた模様をお届けしました。

白鳥さんと訪れたのは、
上野にある東京都美術館で開催中の田中一村展です。

美術館賞会を終えて、白鳥さんにインタビューしました。

Q. あんなに絵の前で立ち止まって会話をしたことがなかったのですごい新鮮な体験でした。
やっぱり話してこう。白鳥さんと一緒に鑑賞しているうちに、 私もどんどん見え方も変わってくるし。すごい面白い体験でした。

大体最初何が書いてあってとか、そういう話から始まることが大体多いんですけれども。
作品に何が書いてあるかとかいうのは、ほんと鑑賞の前奏みたいな感じで。
その後から面白くなり始めるっていう。

Q. アートとの出会いっていうのはいつ頃ですか。

20代半ばくらいの時に付き合い始めた彼女がいまして。
その人が美術館によく行くっていう話を聞いて、 これは美術館デートしなきゃっていうので絵画を見に行ったのが最初ですね。

今日みたいな感じで、何が書いてあるとか、そういう話をしながら見て。
その時に鑑賞したような気分になっちゃって。
これは 行けるんじゃないかっていう。で、そのあと、1人で美術館に行って、
一体何が楽しめるのかなっていうのを試してみるっていう活動を始めるんですけど。
それを何年かやってる間に、 作品の解説を聞くんじゃなくて、作品の前で あれやこれや自由に話してると、鑑賞したような気分になるっていう、そういう感じになってきたっていう。

Q. 今まで、鑑賞をいろんな形でしてきた中で、印象的だったものとかありますか。

鑑賞会やると毎回印象的なんですよ。
今日も僕含めて5人で見たんですけども。
鑑賞会の時もそれくらいの人数で見るんですけどね。
ほんとにその時にしか起こらない話の流れだったり、
作品の見方だったりっていうのが出てくるので、毎回面白いんです。

Q. 白鳥さん的に、鑑賞会するときに、こういう瞬間が好きとか面白いとかってありますか。

やっぱり、その人の言葉で話し出す瞬間ってのが多分あって。
そうなるともう 俄然楽しさ倍増っていう感じですね。

Q. アートを通して人となりが見えてくるっていうのが面白みなんですかね。

それも醍醐味の1つです。
その作品についていろんな見方ができる人数がいればいろんな見方が出てくるっていうのもあるし、人によって見てるポイントとか価値観みたいのが出てくるっていうのも面白みの1つだし、
今日は結構全体のイメージとしては1つの方向になってたんですけど、
鑑賞会によっては 全然ばらけたまま終わるって時もありますし。
まとまってきたなと思ってると、 誰かの発言でみんなばっと崩れて、結局わかんないねで終わっちゃう時もあったりとか。ほんとに面白いです。

面白かった例で言うと、例えば、写真の作品を見てるうちに、ほんとに写真そのまんまなのかっていう疑問が出てきたりするんですよ。
時間かけてるから余計そういう風になってきて、その写真自体を疑ってかかるようになってくるっていう。

そうするとね、普段写真に大体の人たちが思ってるイメージっていうのがどんどん崩れてって、 すごく手加えてんじゃないかとか。
実際写真の作品で手を加えてるものって多いんですけれども、そういう話の広がりがあったりとかして面白いです。

今日、白鳥さんと訪れた田中一村展は12月1日まで
東京都美術館で開催されています!

そして、白鳥建二さんの美術鑑賞の様子を綴った本
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」は集英社より発売されています。
ぜひ手に取ってみてください!

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