WORLD CONNECTION

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2024.05.05
「15歳の少女が見た紛争地『パレスチナ』の未来」著者、浅沼貴子さん

様々な国の最新カルチャーの”今”をお届けする「WORLD CONNECION」
「15歳の少女が見た紛争地『パレスチナ』の未来」という1冊の本に注目。
この本の著者、高校1年の浅沼貴子さんにお話を伺いました。

浅沼さんは現在、マレーシアに留学中!
というのも、パレスチナに行ったことでムスリムの人々の「他を受け入れる文化」に興味を持ち、留学を決めたのだそう。

では、なぜパレスチナに行くことにしたのか、そのきっかけを伺いました。

幼い頃から留学生が通うところに通っていて、そこで出会った人道支援をしている人に話を聞いて人道支援という職業に憧れを抱き、実際に現地を見てみたいと思うようになったのだそう。

さらに看護師として働いていたおばあさんの姿も、医療従事者として人道支援をしたいと思うきっかけになったとおっしゃいます。

パレスチナに行くことに怖さは無かったのでしょうか。という質問には、全く怖くなかったときっぱり答えられます。

実際に訪れた現地はどんなところだったのでしょうか。
パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区のベツレヘム、ラマンラ、エルサレムに行かれたそう。
パレスチナについて一番初めに見たものは6から9メートルもある「分離壁」だったのだそう。
遊牧民の村に巡回診療に行った際、壁がなければ20分でいけるところを2、3時間かけて行かなければならなかったのだとか。さらに妊婦が一度も診療に行けないまま出産を迎えなければならないという話も聞いて、命を脅かす「壁」の影響力の大きさを知ったのだそうです。

パレスチナに行ってみて得たことはどんなものだったのか、聞いてみました。
「自分の中の人道支援の幅が広がった」と答えてくれました。
現地の道路を車で移動していた時に、道路が凸凹していて車酔いしてしまったという浅沼さんは、その経験から道路の整備も人道支援の1つなんだということに気づき、人道支援は、医療からのみではなく、どんな面からもアプローチできるんだと気づいたのだそう。

最後に浅沼さんのこれからやってみたいこと、夢について伺いました。
人道支援の幅が広がったことで、これからどの面から人道支援としてアプローチしていくか決められなくなっているので、留学を通して、どんな形でアプローチをしたいか、どんなことを学びたいかというのを決めたいとおっしゃいます。

浅沼さんの著書「15歳の少女が見た紛争地『パレスチナ』の未来」は
Connection of the ChildrenのHP
Amazonなどインターネット書店で購入できます。
ぜひ手にとってみてください。

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