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12月14日の放送では、SNSで話題の「上馬キリスト教会ツイッター部」の中の人、横坂剛比古さん、通称MAROさんをお招きして「知ってるようで、じつはよくわからない」キリスト教についてお話を伺いました。
Q:教会のSNSは2015年からなのでもう10年ですね?
真面目担当とふざけ担当の2人で運営していて、私は一応真面目担当です。
Q:マロさんはもともとクリスチャンだったのですか?
23歳の頃、大学で哲学を学ぶ中で「人間の力では答えが出ない」と感じ、聖書を読み始めたことがきっかけで教会に通うようになりました。
Q:上馬キリスト教会はどんな教会ですか?
プロテスタント系の、比較的伝統的で落ち着いた雰囲気の教会です。毎週集まる人数は約30人ほどの小規模な地域密着型です。
Q:プロテスタントとカトリックの違いは?
日曜の集まりは、カトリックでは「ミサ」、プロテスタントでは「礼拝」と呼日ます。
話をする人も、カトリックは神父・司祭、プロテスタントは牧師と呼ばれます。
Q:日曜日の礼拝では何をしているのですか?
賛美歌を歌い、祈りを捧げ、牧師の説教を聞きます。説教が中心で、教会によっては1時間ほど話すこともあります。
Q:聖書はみんな全部読んでいるのですか?
全部読んだことがない人もいれば、毎年何度も通読する人もいます。そもそも昔は文字が読めない人が多く、絵画や説教を通して理解していました。
Q:マロさんは聖書をどう説明していますか?
「人間の取扱説明書」と答えます。
聖書には立派な人物よりも失敗する人間が多く描かれており、「こうすると失敗する」という教訓が詰まっています。
Q:キリスト教におけるクリスマスとは?
イエス・キリストの「誕生日」ではなく、「生誕を記念する日」なんです。実際の誕生日は不明で、12月25日は当時のローマ帝国の大きな祭り(冬至)に合わせて定められました。
Q:クリスマスは特別な行事なのですか?
そうですね。ただしキリスト教の三大祭りは、イースター、ペンテコステ、クリスマスで、クリスマスはその中で最も新しく成立した行事になります。
Q:西洋美術とキリスト教の関係は?
キリスト教美術は、文字が読めない人のための「絵本」のような役割を持っていました。知識があると、人物や色の意味が読み取れるようになります。
Q:美術に関する豆知識はありますか?
例えば、裏切り者ユダは黄色い服で描かれることが多いことだったり、
聖母マリアは高価な顔料を使った青い服で描かれることが多かったり、
画家自身が絵の中に「カメオ出演」することもあり、ボッティチェリなどが有名だったりします。
Q:最新の活動やお知らせは?
新刊『聖書の中の残念な人たち』(笠間書院)を出版しました。聖書に登場する失敗だらけの人物たちを、やさしくユーモラスに紹介しています。

