CASE FILE
講談社
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「地面師の被害に遭わないためには、どうすればいいのか?」(お話:不動産コンサルタント、さくら事務所会長の長嶋修さん)

一般の方は、基本的には影響はないと思います。ただし、高額な物件、人気のある物件が地面師に関わりやすいので、
都心の一等立地に土地をお持ちだったり、マンションをお持ちの方、あるいは地方でも土地が大きくてとか、
人気物件をお持ちの方は、地面師に遭遇する可能性はあります。地面師に勝手に売られてしまうと。
例えば、東京や首都圏に住んでいて、北海道にまとまった土地を相続している。これを売ると結構なお金になる
というケースですよね。売主がいない間に高額な物件を勝手に売っちゃって、そのお金だけを持ち逃げすると。
買い主として騙される可能性もありますよね。偽の売り主に遭っちゃって、あるいは偽の書類を見せられてそれを信じて
自分が買っちゃうと。自分はお金を払ったのに自分のものに最終的になりませんと、今回の積水ハウスの立場になる可能性も
ゼロじゃない。こういう場合どうするか。見抜くのは難しいけど、1つできることは、契約をしてしまう前に、
その売主さんに会わせてください。できれば、その方の自宅で、と交渉するのはいいと思います。一般的な不動産取引は、
契約のその日その場に行くまで売主さん、買主さんが会うことはないんです。なので、いきなり契約の日が初対面なので、
そこで本人かどうかも分からない。なので、事前に1度、面談をさせて欲しいと。できれば売主さんの自宅で、となると、
地面師の詐欺師集団にとってはめんどうですよね。事前に会うというハードルができるし、自宅の居場所が分かっちゃいますし、
これは、本当の自宅にするのか別途作るのか、ということになるのでこれは1つのやり方。気の利いた不動産業者は、
額の張る、値の張る、不動産取引の時にはこういうことをやったりします。私もかつて不動産取引をしていた時は、
事前に、この手順は必ず踏んでいました。