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時代の気になるキーワードを解説

『犬の進化を調べることで、どんなことが分かるのか?』

人がコミュニケーションを取りやすい相手の犬を残してきただろうと。そうするとそれは人が付き合いやすい対象なんですよね。つまり人社会で使っているようなシグナルを持って胃るものを残していると言う事は犬の進化を調べるとその向こうに人間が見えるということです。何を人間が求めてるんだろうと、人付き合いの中で。それは言葉が通じない相手に対してボディーランゲージと言うんですが、視線の使い方だったり声の抑揚だったりとかちょっとした身振りだったりそういうのでどうやったらうまく付き合えるかというのを人が多分持っていて、何を持ってて何を人間が大切にしてるかって言うのはつまり大切にしてるものは犬に鏡のように写ってきてるはずなので犬を理解すると人間社会が見えてくるんじゃないかと今思っていて、それで犬が人のような仕草やシグナルを使うようになった責任遺伝子今調べようとしています。責任遺伝子とは、その行動を決める遺伝子の事です。行動においても社会的にふるまいをするのに必要な遺伝子はたくさんあるんですけど、その中のいくつかおそらく人特異的な行動、視線を合わせたりとか誰とでも仲良くなれるっていう遺伝子はきっとどこかに複数あるはずで、その遺伝子というのは犬も持っているだろうと。ただそれはチンパンジーはそういうことしないのでチンパンジーの遺伝子を調べても出てこないし、ニホンザルを調べても出てこないしラットやマウスという実験動物でも出てこない。何故なら彼等は遺伝子を持っていないから調べようが無いのです。犬と人とには共通にあると思っています。その遺伝子が分かれば、きっと人の持ってるだろうと思っていて、人を人にしたような遺伝子も見つかるんじゃないかと思っています。それはアメリカのMITという大学でだいぶ研究が進んでいて人同士のコミュニケーションや関係性の構築の時に使うものって言葉よりも非言語コミュニケーションが6割から7割を占めると言われていて、こうやってお話しする時に少し前のめりになって頂くって事は受け入れとか興味を示した、それが僕は分かるんですね。それは無意識で分かるようになっていて、声のトーンの使い方でも何を喋っているかではなくて、使い方、抑揚の掛け方で相手がどう思っているか理解出来るんですよ。だからそういうコミュニケーションの6割から7割でそのほとんどが犬と共通して持っています。言葉がなくとも充分コミュニケーション取れると思います。そこのところが機能しているので。そうですね、余計なことを言わなくても分かり合えるという関係ができるのが犬だと思います。心の繋がりという感じがします。(お話:麻布大学 獣医学部 教授 菊水健史さん)

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