世界の注目トピックスから今を切り取る
2013.4.29
■From Cuba
オリンピックで通算32個の金メダルを獲得、3大会連続でヘビー級を制覇したテオフィロ・ステベンソンを始め、アマチュアボクシング界では常にトップレベルの選手を輩出してきたキューバですが、社会主義となったキューバ革命以後、
プロスポーツは認められておらず、キューバ国内での“プロボクサー”はいませんでした。
そんなキューバで、このほど、およそ50年ぶりにプロボクシングが解禁!話題になっています。
キューバのプロボクサーの最初の舞台となりそうなのが、WSB「ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング」。
団体戦スタイルのプロリーグで、現在はアメリカや中国、ロシアなど12のチームが参加。
国際ボクシング協会は「キューバの参加を心から歓迎する」と表明していて、キューバのボクシング界でも、WSBへの参加を前向きに検討しているそう。
スポンサーが着くことから、安定した給料が支払われることも、選手たちには魅力のようです。
■From Paris
フランスパンの代表とも言える細長い形をしたパン「バゲット」。
焼き立ての時間を見計らってパン屋さんに行列する姿はパリの風物詩ですが、このほど、パリで一番美味しいバゲットを決める、毎年恒例の「パリ・バゲット・コンクール」が開催され、今年はチュニジア出身のパン職人、リダ・カデールさんのバゲットがグランプリに輝きました。
15歳でフランスに渡って以来、パン職人一筋というカデールさんは、通常5時間ほどでできるバゲットを、何と丸24時間もかけて作っているそう。
優勝者には、今年1年間、大統領が食べるバゲットを毎朝、大統領官邸に納める権利が与えられるということ。
そんなカデールさんのバゲットは、パリ14区にあるパン屋さん「Au Paradis du Gourmand(オー・パラディ・ド・グルマン)」で購入できるそうです。
■最後に、From Somalia
アフリカ大陸の東海岸に位置するソマリア。
長く続く内戦や、海賊問題などで国際社会から孤立した状態が続いていますが、このほど海外からの郵便物が、およそ20年ぶりに配達されることになりそうです。
ロイター通信によりますと、国連の専門機関「万国郵便連合」が、今後数か月以内にソマリアへの国際郵便の配達を復活させると発表しているとのことで、海外からの郵便物は一度ドバイに集められてから、ソマリアへと運ばれることになるそう。
ただ、ソマリア国内の郵便局は、空港内にある1軒を残して全て閉鎖していて、国内に到着した郵便物を各家庭に配達するにも、メインストリートに名前がついている他は、住所を確定する情報がないという状態。
郵便システムの確立に向けて課題は山積みですが、ソマリア政府では、国際郵便が復活に向けて、国内の郵便制度を少しでも改善しようと準備を進めているようです。