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STORY

2018.09.22

「JX通信社」の代表取締役、 米重克洋さん

++ Introduction ++

米重さんが代表取締役を務める「JX通信社」は
報道分野に特化したベンチャーで、
主に速報と世論調査のサービスを提供している、記者がいない通信社。
速報に関しては報道機関向けと一般消費者向けのニュースアプリがあり
SNSから事件、事故、災害などの緊急情報を収集してAIで自動配信する
報道機関向けの「FASTALERT」と、
AIがニュース速報を自動で検知して配信する
一般向けの「NewsDigest」というサービスを運営されています。

これまでは事件、事故、災害などの第一報は記者が警察や消防に電話して
情報を得ていましたが、今はSNSで目撃者や当事者の方が直接、写真や情報を
ツイートする時代なので、
そういったものを集めるほうが速いケースがあるそうです。

『今までは完全に警察や消防に情報源を依存しているので、必ず人間がそこで
動かなければいけないんですね。“夜討ち朝駆け”と言われるような足で稼ぐ
ということも結構やっています。
記者の方は記事を書いているだけではなくて、
そのバックで物凄い量の取材活動や
単純作業をしているので、そういう部分がいかに機械的に減らせられるか
というところが我々のミッションというか、仕事なんですよね』。

今、報道産業は非常に岐路に立たされていて、新聞は部数がどんどん減る、
広告収入も落ち込み、テレビも競争相手が増えている状況なので
いかに産業として
持続できる形にするかということが重要だと考えている米重さんは
報道の機械化を進め、
本当に人間にしかできない調査報道などに振り向ける仕組みを
提供したいと考えているそうです。

自動配信することの難しい部分について米重さんは・・・

『柔らかいニュース、スポーツやエンターテイメントに関するものなどは
人によってその価値の感じ方が結構違ってくるんですよね。
例えば、スポーツとか全く興味が無い人たちは一定数いますが、
実際にはアプリに情報を載せてみるとかなりの数の人が読むニュースがあります。
そういった、
人によって報道価値の考え方がまちまちなニュースをどう届けるかという
ところは、結構、今までも苦労してやってきていますね』。

++ Until now ++

子供の頃から新聞やテレビのニュースが大好きで、
小学生の頃から政治や経済の記事を
読んでいたという米重さんは書かれていることをただ読むのではなく、
その記者の人が誰に話を聞いのかとか、どういう立場の人から情報を吹き込まれて
記事にしたんだろうといった記事の“行間”に関心をもっていたそうです。

中学1年の時には友人の影響で“航空業界”に興味をもち、
高額な航空運賃や税金など
いろいろな課題や問題に気付き、2004年、中学3年の時には航空に関する
ニュースサイトを立ち上げ、ボーイングやエアバスなど海外の航空機メーカーの
飛行機の受発注などの情報を
簡単に翻訳して紹介するという航空に関するニュースを
提供していたとのこと。

「JX通信社」を立ち上げたきっかけについて・・・

『もともと、航空会社をやりたいと思って、起業を考え始めたのが中学3年の頃。
その後に航空会社は作れない、
当たり前ですがお金がかかることに気付いたんですね。
一方でニュースサイトを運営して30万ページビューあっても
全然儲からないことを知り、
ビジネスとして成り立たないことに課題を感じまして・・・。
大学に入ったらメディア部分でそういった課題を解決するビジネスをやろう、と、
「JX通信社」を立ち上げました』。

今から10年くらい前に流行した“市民記者ジャーナリズム”は一般市民の人に
記者と同じようなクオリティとボリュームのコンテンツを求めていたことが
失敗の一因だったと考える米重さんはAIを導入して機械化を進める一方で、
何を課題に設定してどういうことを人々に伝えるべきかを選び、
文章に編むといった、
ジャーナリストの高度なスキルは、基本的に記者にしかできない仕事で、
代替しなかったことが重要なポイントだったと感じているそうです。

++ Right now ++

子供の頃から“航空業界”に興味があったという米重さん・・・
今は業界紙を読んだりとか、飛行機のダイキャスト・モデルというのがあって、
鉄でできているので結構ずっしり重いモデルがあるんですけど、集めていまして
そのままにしておくと埃が積もったりするので手入れしたりしています。

世論調査サービスについて伺うと、
もともと票読みが好きというのはあるんですけど
情勢報道で出てくるのは曖昧な表現が多いので、
そういうものではなくて実際に精緻な数字を自分で出して、
それを基に選挙予測をするということにチャレンジしてみたいと思いまして、
3〜4年くらい前からその辺の技術の研究を始めまして
今は自社で世論調査を電話で行う、
それを自動で書けるということをやらせていただいています。

自動を取り入れた効果については・・・
『例えば、女性の声にしてちょっと高めの声に設定するとか、
読むスピードとかもありますね。この辺を工夫しまして、
結果として凄く高い回答率で、
なおかつ、
人間がやった他の調査と比べても非常に正確に得票率に近い数字が出せる
というところまでもってきました』。

今まではコールセンターで人間が電話をかけるとうやり方が
世論調査の一般的なやり方だったんですけど、
我々の場合は自動で音声を合成して、
自動で抽出した電話番号に自動で電話するんですね
そこで、まず切られないような文言で説明した上で、
プッシュボタンで回答してもらうという形で回答を集めて、
その結果を分析するのは人間の仕事なので、
それを報道各社に提供したり
自社で分析して記事にしたりということをやっていますね



++ From now on ++

現在、「JX通信社」は速報などを通じて主に報道機関のコストを下げようという
ビジネスを展開されていますが、
同時に報道が長く続いていく為には収益に関しても
良くしていくことが課題と感じている米重さんは
報道機関が収益を支えられるような
プラットホームを作ることに関心をもって取り組んでいるということ。

所謂、有名なニュースアプリは他にもいろいろあって既存の報道機関は
コンテンツの割に仕入れコストが安いという問題があることから、
これを解決してビジネスモデルとしてもっと報道機関にお金が戻っていくような
仕組みを「NewsDigest」を通じて作っていくことで、新しい形の「通信社」を
完成させたいと考えているそうです。

ご自身の目標、今後の展望について・・・

『もともと、メディアと航空業界が私の関心分野なので、
今の仕事を仕上げた後は、航空会社をやりたいなと。
自分の力で航空業界を良くしていくようなことができればと
思っています。日本の旅客の6割くらいは羽田空港を使っていますが、
羽田から日本のいろいろな場所に対して、
ちょっと良いサービスをちょっと安い価格で
提供するような航空会社をやりたいなと思っています。
私はエアバスが好きなんですよね。日本はボーイングが多いですけど』。

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