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STORY

2024.04.27

音楽プロデューサー/DJのtofubeatsさん

++ Introduction ++

先日、最新EP「NOBODY」をデジタル・リリースされた
音楽プロデューサー/DJのtofubeatsさん。
実はこの作品、全曲ボーカルを、AI 歌声合成ソフトで制作されたとのこと。

ボーカロイドとは違い、
人の喋り方や歌い方を学習させたAI歌声合成ソフトにより
まるで人が歌っているような曲が出来るそう。
この革新的な技術であるAI歌声合成ソフトは
仮歌も、声を似ている人に歌ってもらわなくても
似ている声を作り出せるので、
仮歌でこの技術を使う方がだんだんと増えてきているそう。
ですが、まだAI歌声合成ソフトの声を使った作品は、少ないとのこと。

今回、tofubeatsさんも、仮歌を入れるために
このソフトを使ってみたところ、面白さに気づき
今回、全てAI歌声合成ソフトで制作されたそう。

『目の前の人間に向かって、何を作るっていうのと
誰もいない、物に向かって作るのって気分が違うじゃないですか。
それが結構やばいなと思っていて。
誰々に歌を歌ってもらおうと思ったら
「この人がこれを歌ったらいいな」とか、
「こんなことを言わせると、この人に失礼か」とか、考えるんですよ。
そういうのが無い状態なのに曲を書くっていうのは結構やばい、
今まで感じたことない気持ちになれるなと思って作った作品です。』

さらにAIに歌わせることによって、
気持ちが強い歌詞でも、サラッと聞こえ
歌詞から、歌い手のバックグラウンドを想像することがないのが魅力だと
お話ししてくださいました。
実際に歌わせる時には、歌い方のテンション感も調整して
楽曲に合わせた歌い方をAIがしてくれるとか。



++ Until now ++

今回は『一番、先輩がカッコよかったとき』というキーワードで
tofubeatsさんの過去を振り返りました。

全国各地でDJをされているtofubeatsさんが
昨年、京都にてTOWA TEIと一緒のイベントに出演した際、
TEIさんのDJ中、60分セットの中盤ごろに
いきなり、ステージのブレーカーが火花を散らして落ち、
トラブルにより、数分無音かつ流れも止まってしまいました。
そこから復旧したものの、TEIさんのステージ時間は残り20分ほど。
この場面から盛り返すのは難しいと思われましたが
最終的には、ものすごく盛り上がっていたとのこと。

『いつもより早いスピードで曲を繋いだりとか、スクラッチとかして
バンバン盛り上げていて。
なんならトラブルがあって余計、スペシャル感に転用してやっていて
こんなことが出来るんだなみたいな感じで。』

DJにとって音を止めてしまうのは、
一番やってはいけないことなんだそうですが
tofubeatsさんはこれまで、何度も音を止めてしまったことがあるそう。
中でも印象的だった出来事は
森高千里さんをゲストボーカルに迎えた「Don't Stop The Music」で
メジャーデビューしたtofubeatsさんは
この曲を初めて、お客さんの前でサプライズで披露するというライブの際に
森高千里さんが、登場する直前のところで音が止まってしまったこと。

これまで様々なアーティストのプロデュースや、楽曲制作、
リミックスを手掛けられてきたtofubeatsさんですが、
音楽を始められたきっかけは、DJではなくベース。
しかし、1週間くらいで挫折し、ベースを友達にあげてしまったとか。
音楽を聴く方に専念しようと思っていたところ、
ヒップホップのサンプリング文化を知り、楽器ができなくても出来るということで
ヒップホップへ進みましたが、環境が自分とあってないと感じ、
クラブミュージックやポップスの方へ行ってみたところ、フィットしていったとのこと。

++ From now on ++

今後もイベントやライブも精力的に行っていく予定で
この4月5月もライブやイベントがたくさん。
詳しい情報はtofubeatsさんのホームページをご覧ください。

そんなtofubeatsさんがこれからチャレンジしてみたいことは
海外公演だとお話ししてくださいました。
コロナ前までは、海外での活動も行っていましたが
コロナ禍により、ストップしてしまっていたので
またいろんな国で活動していきたいとのこと。

今回、AI歌声合成ソフトを使い、最新EP「NOBODY」を制作されましたが
今後もAIはどんどんと進化していき、
数年のうちに、AIに「〇〇っぽい曲」と入れ込めば、
アーティストの新作の曲が生成されるのではないかと
tofubeatsさんは考えているそう。
そういった中で、入力すれば完成する音楽が当たり前になり
今、楽しいと思って曲を作っているtofubeatさんのような方は
どういう見られ方に変化していくのか気になると
お話ししてくださいました。

『音楽を楽しいなと思って作っているんですけど
文章を打つだけでできたら、楽しいか、どうなんだろう。
文章を打つことにプライドが芽生えてくると思うので
なんか昔の車に乗っている人みたいな感じの扱いになるのか
はたまた時代遅れのやばいやつみたいな扱いになるのか
未来のどういう見られ方になるのか、心配っていう感じですね。』

ON AIR LIST

  • I / KENDRICK LAMAR
  • I CAN FEEL IT(SINGLE MIX) / TOFUBEATS
  • LUV CONNECTION / TOWA TEI

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