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STORY

2024.03.16

元ラグビー日本代表の畠山健介さん

++ Introduction ++

2022年に現役引退を発表された
元ラグビー日本代表の畠山健介さん。
2年弱経ち、改めてラグビーが
ご自身の生活の軸になっていたんだと感じたそう。
それでも引退してから、お仕事で体を使うこともあるので
トレーニングは続けられているとのこと。

ラグビーの現役引退後は
「とやま・こども・みらい予備校」という活動をスタートさせました。
富山の自然の中を舞台に
子供達の生き抜く力や自主性、自然への有り難みなど、
デジタルとは対極の部分をテーマに
自然と触れ合う取り組みをされています。

『今回、地震とかもあって
自然って豊さや、恵みも与えてくれるんですけど
同時の厳しい部分もあるので。
物事には両面あるんだよって・・・』

畠山さんの気仙沼のご実家が東日本大震災で被災。
現役時代から震災の復興支援活動も続けていらっしゃいます。
先月には、能登半島地震で被災した輪島高校に訪問されました。
実際に現地へ向かい、復興支援活動を行いながら
現地の子供たちにあることを伝えているそう。

『おそらくですが、これからもこういった自然災害が起きると思うので。
本当に困った時にはお互い様だと思うので
僕は東日本大震災の時に、たくさんの人に助けてもらいましたし
それを助けてもらったから
今度は石川県だったり、輪島に限らず、いろんな人にお返しして。
子供たちに言っているのは
「目標立てて頑張って、何かのスペシャリストになって
もし同じようなことが、日本全国のどこかで起きた時に
その時は行って助けてあげてくれ」というのは伝えています。
そうすることによって僕らがしてもらったことが次に繋がる。
本当に困った時には助け合う精神だけは
残していきたいなと思います。』



++ Until now ++

小学2年生からラグビーを始められた畠山さん。
お兄様が先にラグビーを始められていたこともあり
送り迎えに一緒について行かれていたそう。
その際に、小さい頃から体格が良かったという畠山さんは
ラグビーチームの方からいっぱい褒めて、優しくされたことで
ラグビーを始められたそう。

『兄弟といつも比較されて、
3人兄弟の中で最下位が僕の立ち位置だったので
得意なものが、なかなか見つからず・・・
そんな中でラグビーの人たちに褒められて。
初めて人に褒められるというのを経験したのがラグビーだったので。
それでラグビーを始めましたね。』

これまでに、
高校時代は花園出場・高校日本代表・U17日本代表、
大学時代には、全国大学選手権優勝に貢献、
卒業後は、ラグビーW杯2011と2015の日本代表に選出されました。
ラグビーW杯2011の数ヶ月前に東日本大震災が発生。
当時、「自分が全て片付ける!」と考えていたそうですが
実際、その被害の深刻さを目の当たりにし
自分には何もできないという現実を突きつけられたそう。
そこでW杯に出場し、良い知らせを届けるという気持ちに切り替えました。

『全然、良い成績を残せなかったんですけど
その数年後にスタジアムとかで子供たちが
「ありがとう」っていう垂れ幕を出してくれた時に
結果残せなくて申し訳ないなと思うのと
そうやって支えてくれる人のありがたさっていうのを感じましたね。』

高校時代、そして社会人時代と
常に強豪チームで活躍されていた畠山さんですが
引退された今だから思う、現役時代の反省とは・・・

『勝ちすぎたんでしょうね。
やっぱり負けた試合の方がより色濃く残っていますし、
負けた試合の方が得るものは多い。
でもラグビー界あるあるなんですが
負けたのはしょうがない、
「次!次!」って、あまり深掘りしないんですよ。
そういった意味では強いチームにいさせてもらったので
勝ちに慣れすぎたんでしょうね。
「頑張ったら勝てる」、「頑張ったら結果が出る」という環境にいすぎて
頑張っても成果が出ない時もあるし、
正しいことをやっているのに、
正しい方向に行くとは限らないというのを知らずにいてしまったので
そういうものがターニングポイントになり得たんじゃないかなと
今改めて考えると思います。
逆に現役の時に思っていたら、今どうなっていたんだろうって
色々考えるときはあります。』

++ Right now ++

現役を引退されてから見つけた趣味が
「ドラム」と「シーシャ」。

ドラムとの出会いは社会一年目の時。
お仕事の歓迎会でジャズバンドバーへ連れて行ってもらったそう。
そこでジャズバンドの演奏を見て
初めてドラムに目が止まったとのこと。

『すごい楽しそうだったんですよ。
自分の世界観で、自分が楽しんでいる。
人に認められるために頑張っている自分と
自分が楽しむために演奏しているドラム奏者の方、
その対比で、すごく目に焼きついたんです。』

その後も、ドラムがメインになっている映画などを見て
興味はあったのですが、始めるきっかけがなったそうですが
引退後、お住まいの近くにドラムの先生を見つけたことで
始められたとのこと。
教わっている中で
ドラムとラグビーには共通点があると発見したそう。

『音数さえ合っていれば
その中で何回叩いてもいいっていうのを聞いて
ルールの中でどう自分を表現するかが
ラグビーとも似ているなって思って。
なんでもやっていいわけではない
規則性や規律がある中で、自分をどう表現するのかって
スポーツも日常生活もそうなのかなって。
自分のオリジナリティを表現するために
周りとの調和を見出すのではなくて、
あくまでもリズムの中で自分を表現する。
というのを魅力として再発見できました。』



++ From now on ++

今年2024年は、7月にパリオリンピックが開催されます。
ラグビーでは、7人制のセブンス日本代表が男女揃って出場権を獲得。
15人制ラグビーよりも短い試合時間の前後半7分ずつ、
さらに人数が少ない分、フィールドのスペースがあるので
足の速い方や、身体能力の高さが求められるとのこと。
ボールもすごく動き、試合展開も多いので
見ていても分かりやすく、楽しめる競技になっているそうです。

昨年のラグビーW杯以降、日本代表監督も変わり
そして選手たちも若い才能なども入ってきたりと
日本ラグビー界が大きな転換期にあるのではないかと
畠山さんは期待されているそう。
このパリオリンピックでのセブンス日本代表の活躍も注目です。

そして畠山さん個人の今後の活動については
昨年から始まった「とやま・こども・みらい予備校」が
引き続き今年も開催が決定しています。
富山の子供たちだけではなく、
他県のお子さんも参加可能とのことなので
気になる方はぜひチェックしてみてください。

最後に、ご自身の今後の目標について伺いました。

『自分らしくいたい。
それでしっかりマネタイズして、本物の人になりたい。
これまでいっぱいいたんですよ。「この人、本物だな!」っていう人。
そういう人ほど、どういう状況でも
高いパフォーマンスを発揮しているので
自分なんか、まだまだだな感じるので
そういう自分が憧れた本物のような人たちのように
自分らしく居続けた上で経済的にも、
いろんな輪を広げていくっていうのを将来的にはやっていきたい。』

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  • BEAUTIFUL THINGS / BENSON BOONE
  • ONE / U2
  • アンコール PT4 REMIX(FEAT.楽団ひとり&NOSTALGIA TRUST) / 観音クリエイション
  • OVER YOU / JACOB COLLIER FEAT.AESPA/CHRIS MARTIN

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