++ Introduction ++

今年、11 年ぶりのアルバム『Infinity』をリリースされたBONNIE PINKさん。
10年ほど前から書きためていた曲から厳選し
レコーディングは３年ほど前から育児の合間をぬって行っていたそう。

コロナ禍以降、世間ではリモート作業が一般化しましたが
BONNIE PINKさんはデビュー当時から海外のプロデューサーさんと
お仕事することが多かったので
実はリモート作業は以前からされていたそう。
今回もアレンジャーさんとメールや通話などリモートで相談し作業、
歌のみスタジオに入り録音されたとのこと。

今回、初めましてのプロデューサーさんとも
ずっとリモートでやりとりされていたので
歌入れでスタジオに入った時が、初顔合わせになったそう。
お会いするのが初めてだったこともあり
スタッフの方と距離が近くなるために、
歌入れの前に、雑談の時間に重きを置いていたとのこと。

『打ち解けた方がリラックスして挑めていいかなと思ったのと
自分より年下のアレンジャーさんだったりすると
ちょっと緊張していらっしゃったりするから
とりあえず喋ろっかみたいな時間が
結構多かったかもしれないですね。』

出産・育児のための休止期間を経てのリリースとなった今作。
BONNIE PINKさんご自身の環境の変化によって
作る楽曲も大きく変わったそう。

『子供を得たことによって
子供の視野も自分の視野みたいにプラスされていくというか。
それに力をもらえているなって毎日感じているので
その変化が1番大きいです。
私、昔の曲とかはすごく明るいっていう曲は少ないんですよ。
産後は本当に明るいっていう曲を書けるようになったかもしれない。
やっぱり娘も私の曲を聴くので
そしたら明るいだけの曲も
素直に書けるようになったような気がします。



++ Until now ++

小さい頃から音楽は好きで
オモチャのマイクを持って歌謡曲などをよく歌っていたとか。
合唱団に入っていた時もあったそうです。
中学生の時には
お兄さんの影響でエアロ・スミスやMr.Bigなどのハードロックを。
だんだんと高校生くらいになると音楽の趣味が変わってきて
ジャネット・ジャクソンやR&Bなど踊れる音楽を聴くように。
その後は、貪るようにCDをレンタルしていろんなジャンルを聞いていたとか。

大学生の頃に友人からバンドのヴォーカルを頼まれやることに。
そこでバンドメンバーの1人が、
現在、BONNIE PINKさんが
所属している事務所の方とたまたま知り合いで、
バンド活動をする前でしたが
BONNIE PINKさんのことがプロデューサーさんの耳に入り
デビューの話になったそうです。

デビューして3年間くらいはガムシャラに活動をしていたそう。
しかし、そのうち疲れを感じ一時活動をお休みされました。
音楽のルーツが洋楽だったため、英語圏に行ってみたいと思い
1998年、２年ほど渡米。
ニューヨークでの生活は積極的に現地の方とコミュニケーションを
取るようにしたそう。

『新たなパーソナリティーをニューヨークで作ったという感じで
大声で喧嘩するって日本にいてあまりないでしょ。
でもニューヨークにいるとたまにあるじゃないですか。
だから喧嘩するときは英語の方が強いかもしれない。
英語だと素直に怒りをぶつけられるっていう
別人格がまだあります。』

++ Right now ++

クリスマスシーズンのニューヨークが好きとのことで
日本に戻られてからも、クリスマスの時期になると
ニューヨークに行ったりしていたそうです。
当時買ったオーナメントも、今も大事に持っているとのこと。

クリスマスツリーも毎回、ご自宅で飾られているとか。

『毎年、何個かオーナメントを新たに買ったりする。
それを大切に一個づつ包んで仕舞う作業を
娘に手伝わせてっていうのを
正月にやっています。(笑)
なんかすぐに片付けちゃうの寂しくないですか？
お正月飾りに変えた方がいいんだろうけど
なんか引きずっちゃいますね。』



++ From now on ++

これからについてBONNIE PINKさんは・・・

『今は娘の夢を応援するのが
自分の一つの生きがいにもなっていたりするから
娘の成長を見ながら
自分も伸ばせるところは伸ばしたいなっていうのは
今改めて思ったりしています。』

そしてご自身の活動について
これまで数々のアーティストの方とコラボレーションし
音源もリリースされてきましたが
今後の構想として、
そういったコラボレーション楽曲だけを披露するライブや
今作、オリジナル・アルバム『Infinity』が
ご自身の中で、13枚目のアルバムとなるそうで
今後も歌い続け
過去の作品も丸ごと演奏するライブもやりたいと考えていたりと
ライブのスタイルを模索したいとお話ししてくださいました。

子育ての中で、お子さんの成長を見ながら、
今後のご自身の活動を改めて見直すこともあったそう。

『子供を見ていると
子供には「これはやっちゃダメ」とか「これは無理」っていう
リミッターが全然なくて。
大人って自分を制限しがちじゃないですか。
だから全然違う生き物みたいな。
自分もあの時代を通ってきたはずなんだけども
大人になって忘れていたなっていうのもあって
今までは「これはナシ」としていたことも「アリ」にして
自分の可能性を広げていけたらなと。
これは子供に習ってというか、
フレッシュな気持ちで取り組んでいきたいし
新しいミュージシャンとセッションもしたいなと思うし
何か広げていきたいと思っています。』